
「昔であれば多分プランBはなかった」森保Jが代替練習場を即手配→宮本会長は“国の総合力”を実感。内田、近賀、俊輔…レジェンド登用に積極的
[国際親善試合]日本女子 5-0 南アフリカ女子/6月6日/YANMAR HANASAKA STADIUM
狩野倫久新監督が率いるなでしこジャパンは6月6日、南アフリカと大阪で対戦。開始24秒で先制点を奪ったのを皮切りに、ゴールラッシュを披露し、新体制初陣を大勝で飾った。
もっとも、FIFAランキングはなでしこジャパンが5位なのに対し、南アフリカは58位。力の差は大きく、172キャップ目をマークした熊谷紗希は「相手のレベルで言うと、もっともっと高いレベルの相手に同じことをできるようになるためには、チームとしても個人としても、もっともっと力をつけていかなきゃいけない」と意識高く語った。
また、来場者数は会場のキャパが約2万5000人なのに対し、8755人に留まった。SNS上には「観客を増やすためにはより強い相手との対戦が必要」といった声が上がるなか、南アフリカ戦後に取材に応じた宮本恒靖会長は、マッチメイクに関してこう説明した。
「もちろんそれは監督、チームの意向が強い。でもやっぱり『強い相手とやりたい』とかっていうリクエストが来てると思うし、今交渉している相手に関しては、力のある相手と交渉をしている。今日みたいな相手に自分たちの良い時間は間違いなく増えるけど、やっぱりそうじゃないところもワールドカップを戦う上では必要になると思う」
今回の活動から、内田篤人氏と近賀ゆかり氏がコーチとして加わった。さらに森保ジャパンにおいては、北中米W杯の直前から中村俊輔氏が新コーチとなった。
こうしたレジェンド登用は、積極的に行なっていく構えだ。
「選手たちに経験や知見、アイデアをどんどん出してもらえている状況だと思うし、セットプレーに関しても今までより強いものを作っていかなきゃいけないところもある。男子もそうだけど、女子も代表経験がある、ワールドカップを戦ったことがある人がこれからどんどん入っていくことで、より強化に繋がると思う」
日本サッカー協会のトップはそして、グラウンド状態の問題により、W杯の事前合宿地メキシコ・モンテレイの練習場を転々とした森保ジャパンに言及。図らずも発揮された対応力を称えた。
「昔であれば多分、プランBはなかったと思う。今までも色々あったことで用意していたからすぐに切り替えられるのが、国の総合力みたいなものだと思う。(練習場を転々とする状況は好ましくないため)良かったとは言わないけど、準備はできてたのかなと思う」
男女でW杯出場を重ねるなかで、想定外の事態にも度々遭遇してきた。様々な経験を経て、日本サッカー全体の力が向上していると言えそうだ。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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