このまま優勝したらやっぱり「トレード効果」はてきめんだったと言わざるをえない。5月半ばにDeNAからソフトバンクにトレード移籍した山本祐大捕手が、試合に出なくてもフル回転しているのだ。
山本は6月3日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で左手首を痛め、その後に左手有鉤骨の疲労骨折と診断。そのまま1軍出場登録を抹消されている。
「6月5日からのDeNAと横浜スタジアムでの3連戦は、試合前練習に参加して汗を流していました。試合には出られないのでベンチには入りませんが、裏では大活躍したそうです」(球団関係者)
捕手出身ゆえ当然ながら、直前まで在籍したDeNAの選手の癖や特徴、弱点を全て把握している。
「登録抹消後も小久保裕紀監督が1軍帯同を明言したのは、スコアラー的な動きを山本に求めていたからでしょう」(スポーツ紙デスク)
西武がセ・リーグ出身の選手からデータを急いで収集
DeNAとの初戦には敗れたものの、2戦目と3戦目は白星を重ねてカード勝ち越しを決めた。交流戦前、チームはやや調子を落としつつあったが、ここまで交流戦は12試合を戦って10勝2敗、首位をキープゴールデンウイークに7連勝してなかなか落ちてこない西武を、2ゲーム差で追走している。
「山本のデータを活用してソフトバンクが交流戦優勝を狙い、実際にその通りになりつつある現状を、西武も脅威に感じています。リーグ戦再開後、捕手が弱点だったソフトバンク相手に苦戦することが十分に予想されるため、セ・リーグ出身の選手や関係者から、山本のデータや特徴を急いで集めています」(パ・リーグ球団関係者)
交流戦は残り2カード(6試合)だが、各球団はその先の対戦をすでに見据えているのだった。

