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疑惑の痩せ薬「マンジャロ」騒動は20年前にもあった!「東南アジアから個人輸入」キャバ嬢たちが熱狂して「死亡者」が出た

疑惑の痩せ薬「マンジャロ」騒動は20年前にもあった!「東南アジアから個人輸入」キャバ嬢たちが熱狂して「死亡者」が出た

 今、社会問題化している糖尿病治療薬「マンジャロ」の騒動は、人気キャバ嬢でインフルエンサーとしても知られる「ゆいぴす」の活動休止にまで広がっている。
 マンジャロはその高い減量効果が話題となり、「最強の痩せ薬」としてSNSで拡散。ゆいぴすも関連する発信を行ったことで批判が殺到し、謝罪の末に活動休止へと追い込まれた。

 一方、大阪府警はマンジャロを無許可で販売したとして、男女3人を書類送検。SNSを通じた個人売買や転売が横行する実態が浮かび上がった。
 医療用医薬品であるマンジャロをめぐっては、適応外のダイエット目的での使用や違法流通への懸念が高まっている。

 だがこうした騒動は、実は今に始まった話ではない。20年ほど前、若い女性やキャバ嬢の間で大流行したのが、タイから個人輸入する「MDダイエット」や「ホスピタルダイエット」と呼ばれる痩せ薬だった。当時のギャル雑誌やキャバ嬢向け媒体では「飲むだけで痩せる」「短期間で体重が落ちる」といった体験談が掲載され、一種のブームとなった。
 しかしその実態は複数の医薬品を組み合わせたものであり、中には食欲抑制剤や向精神薬成分が含まれるケースもあった。のちに健康被害や死亡例まで報告され、厚生労働省が異例の注意喚起を行う事態となっている。

「これで痩せた」「絶対におすすめ」体験談が先行して「副作用」が後回しに

 振り返れば「痩せ薬」をめぐる熱狂は、何度も繰り返されてきた。先に挙げた2000年代のMDダイエット、2010年代のメトホルミン、そして2020年代のオゼンピックやマンジャロ。時代ごとに主役の薬は変わっても、「楽して痩せたい」という願望は変わらない。

 ただし、大きく変わったものがある。それは情報の拡散力だ。かつては雑誌や口コミが中心で、編集者や出版社が一定のチェック機能を果たしていた。ところが現在はインフルエンサー個人が情報発信の主役となり、TikTokやYouTube、SNSを通じて一気に広がっていく。
 問題なのは、薬機法などのルールや医薬品のリスクを十分に理解しないまま発信してしまうケースが少なくないことだろう。「これで痩せた」「絶対におすすめ」といった体験談が先行し、医薬品であることや副作用への注意が後回しになる。

 ゆいぴす騒動やマンジャロ転売事件は、こうした問題が改めて注目されるきっかけになったと言える。かつてのMDダイエットと現在のマンジャロでは事情が異なるが、医療用医薬品が美容やダイエット目的でクローズアップされる事情は変わっていない。
 SNS時代となった今、その情報との向き合い方がこれまで以上に問われている。

(カワノアユミ)

配信元: アサ芸プラス

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