
なぜバルサを4年で去ったペップはシティで長期政権を築いたのか。当初は“不審者”として迎えられたが…【現地発コラム】
ぺップ・グアルディオラは今シーズン限りでマンチェスター・シティの指揮官を退任し、シティ・フットボール・グループのグローバル・アンバサダーに就任する。両者は、輝かしい10年間(2016-2026)で獲得した20個のタイトルを超える絆を維持することを望んでいる。
エティハド・スタジアムの北スタンドは今後、グアルディオラの名前を冠することになり、そのメインエントランスには銅像も建立される見込みである。プレミアリーグにおけるグアルディオラへの敬意は、マンチェスター・ユナイテッドの象徴であるサー・アレックス・ファーガソンや、アーセナルで高い評価を受けているアーセン・ヴェンゲルに匹敵する。
現在のイングランドおよび欧州フットボールは、過激なクライフ主義者であるグアルディオラを中心に回っている。当初彼は、戦術に手を加えたがる傾向の激しさゆえに、期限付きの不審者あるいは侵入者としてプレミアリーグに迎えられた。それはかつてバルセロナでヨハン・クライフがしばらくの期間疑いの目を向けられていた構図と同じである。しかし、そのオランダ人はカンプ・ノウで合計8年間(1988-1996)指揮を執り、クラブ史上最も長く在籍した監督の一人となった。
グアルディオラがエティハドのベンチに座った期間は、それより2年長い。バルサファンは今、なぜグアルディオラがすべての原点であるクラブでは4シーズン(2008-2012)しか指揮を執らず、バイエルン・ミュンヘンでも3シーズン(2013-2016)しか持たなかったのかと疑問を抱いている。
その答えは、グアルディオラを語る上で欠かせない感情的な要素にある。批判者たちがシェイクスピアの登場人物のようだと評する彼のキャラクターにおいて、マンチェスターという街とシティというクラブほど愛されていると感じられた場所はどこにもなかった。
グアルディオラは最終戦となったアストン・ビラ戦(1-2)の2日前に、SNS上で別れを告げる動画を投稿したが、その内容について「スピーチは最悪だった。これまでにないほど緊張していた」と照れながら振り返った。試合前日の記者会見に臨んだ彼は、イギリスのキア・スターマー首相によって先んじて明かされた今回の退任発表について、その理由を説明した。
選手たちに事前に決断を伝え、「私を支えてくれた人々に適切な別れを告げ、全員を抱きしめたかった」という。招待客の中には、生まれ故郷のサントペドールから来訪した94歳の父バレンティの姿もあった。グアルディオラは次のように締めくくった。
「私の人生における最高の経験だった。長年にわたり受けた多くの愛と情熱に、これ以上ないほど感謝している。信じられないほどの心の平穏を感じながら去る。愛してくれてありがとう。永遠なものなどない。もしあるならば、私はここに留まり続けていただろう」
グアルディオラは、契約をあと1年残した状態での退任について「理由はない」とし、ただシンプルに「自分の中で今がその時だと分かっている」と述べた。この有無を言わせぬ表現は、彼のパーソナリティを理解するための「感じる」という言葉に集約される。
グアルディオラは純粋な感情の人間であり、自身の感覚に従って行動する。その決定が一般的な感覚に反する場合や、2024年11月にシティとの契約を更新した時のように驚くべき効果をもたらす場合であっても同様である。
現役時代にはプレミアリーグでプレーすることができなかった。そのため、グアルディオラはマンチェスター・シティの監督として、自身のフットボール観を証明することを誓った。その遺産はこれ以上ないほど素晴らしいものである。これまでに6度のプレミアリーグ制覇と1度のチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた。
彼は「とてつもなく楽しかった」と総括し、さらに「しばらくの間、監督をする計画はない。一歩退く必要がある」と強調した。また、ファーガソンからの「この国で最も偉大だ」という祝福や、ケビン・デ・ブライネからの言葉に喜びを示した。グアルディオラの見解によれば、会長のカルドゥーン・アル・ムバラクが「誠実と信頼」と評したクラブとの関係性を経て、現在のシティには新しいエネルギーを持った新しい監督が必要である。
イングランドの人々の要求に適応し、10年間にわたって場所を変えることなく異なるチームを作り上げてきたクラブとの別れにおいて、フットボール的な解釈よりも感情が上回った。その間、常に一貫していたのは、勝利して自分らしくあり続けるためには、何にもましてゲームを愛し、ボールを愛さなければならないという姿勢だった。
文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸
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