送る前に言うべきだった、と言われて
返ってきたのは、短くまっすぐな一言でした。
「相場が気になるなら、送る前に言うべきでしたよね」
正論でした。けれど、正論だとわかるほど、引っ込みがつかなくなりました。手放したくないものを手放した自分ばかりが損をするのが、どうしても受け入れられなかったのです。
これ以上やりとりを続けるのが気まずくて、私は相手をブロックしました。
そして...
逃げるように画面を閉じて、それで終わりにしたつもりでした。けれど、後味の悪さは消えませんでした。
先に送ってくれた相手に、約束どおり自分のアクスタを送ることもしないまま、手元に残ったのは、価値が釣り合わないと文句をつけたあの再販品と、本当は手放したくなかった自分の推し。欲しくて始めた交換のはずなのに、胸を張れるものは何ひとつなく、ただ相手の信頼を踏みにじってしまったのです。
しばらくして、私はずっと探していた別の限定グッズの交換を持ちかけました。けれど相手は、約束を守らない人とは取引したくない、とやんわり断ってきました。あの一件は、知らないところで広まっていたようです。
損をしたくなかっただけなのに、信用ごと失い、いちばん欲しかったものまで自分から遠ざけてしまった。罰が当たったのだと、今では素直に思えます。
(20代女性・大学生)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
