「ついに消えたか」
「こういうチャンネルは規制されて当然」
これはタイやフィリピンなど東南アジアだけでなく、ヨーロッパや中南米など世界各地の歓楽街とナイトライフ、風俗事情などを紹介してきたYouTubeチャンネル「JOJO Channel」が停止したことへの、視聴者の反応だ。中には停止の理由が明らかになる前から歓迎ムードのSNS投稿まで見受けられた。
その後「JOJO Channel」はサブチャンネルを更新し、停止理由を「規制対象の商品やサービスに関するポリシーに違反したため」だと説明。それでもなお、重大な不正行為が発覚したかのような論調が広がっている。
いったいなぜかといえば、近年になって「夜遊びコンテンツ」への世間の見方が大きく変わったからだ。かつて歓楽街の紹介動画といえば「海外旅行の参考になる」「現地のリアルな雰囲気が分かる」といった感覚で見られていた。しかし最近は、事情が違う。
人身売買や児童性的搾取へ世界的に関心が高まり、とりわけラオスでの児童性的搾取問題が国際的なニュースとして取り上げられたことで、歓楽街を扱うコンテンツに厳しい目が向けられるようになった。もちろん歓楽街を紹介する動画と、そうした犯罪行為は本来、別の話だ。しかし必ずしも、そうスンナリとは受け止められない現状がある。
以前なら問題なく公開できた動画が…
「結果的に客を呼び込んでいるのではないか」
「搾取の構造をエンタメ化している」
そんな批判が出るようになり、動画投稿者が意図していなかったとしても、炎上の対象となるケースが増えている。そしてYouTube自体が、性的な要素を含むコンテンツの規制を年々、強化。以前なら問題なく公開できた動画が、現在では厳しくチェックされるのだ。
「JOJO Channel」騒動が示しているのは、単なる人気チャンネルの停止ではない。これまで旅行情報や街歩き動画の延長として成立していた夜遊び系コンテンツが今や、世間から厳しく見られるジャンルへと変わりつつある。そんな時代の空気を象徴する出来事として、今回の騒動はしばらく語られることになりそうだ。

