言われた通りに払うだけ
ママ友たちとのランチ会で、会計をまとめてくれるのは、いつも決まった人でした。彼女とは特に気が合って、よく二人でも出かける仲です。お会計のとき、彼女は「細かいのはこっちで調整しとくね」と言って、私に金額を伝えてくれます。私はその通りに払うだけ。仲がいいから、彼女が気を利かせてくれているのだろうと、ありがたく思っていたくらいです。自分の払う金額が、ほかの人より少ないだなんて、考えたこともありませんでした。
突然の指摘
その気軽な日々が変わったのは、グループチャットに届いた一通のメッセージでした。あるママ友が、こう書き込んだのです。「いつも追加分とか端数が曖昧だけど、それは都合よくない?」と。名指しではありませんでした。けれど、少なく払っているように見えていたのは私です。チャットを読んだほかのママ友たちの顔が浮かんで、私はただ画面を見つめていました。責められているのに、何を責められているのかも、よくわからなかったのです。
