ネスレ、サッカークラブ、自治体……みんなで育てる“沖縄コーヒー”
このプロジェクトの面白いところは、企業・スポーツチーム・自治体・農家がガッチリ連携してコーヒー栽培を進めているところ。
たとえば、ネスレ日本は県内に専任の農学者を常駐させて、コーヒー栽培の技術支援を行っているそう。「ネスカフェ プラン」や「ネスカフェ プラン 2030」などの取り組みで蓄積してきたノウハウを活かし、苗木や種の提供、育て方のレクチャーまでしっかりサポートしています。
一方、沖縄SV(サッカークラブ)は、なんと選手やスタッフが実際に農作業に参加! 自治体は栽培に使える農地を紹介したり、農家との橋渡しをしたりと、後方支援的な役割を担っています。
そして、現地の協力農家たちは、それぞれの農園でコーヒーを育てながら、栽培のコツや失敗談などの知見を共有。みんなで試行錯誤しながら、“沖縄でのコーヒーづくり”を一歩ずつ前に進めているんです。
沖縄コーヒーにかける想いが熱い! トークセッションレポート
イベント初日には、プロジェクトに関わるキーパーソンたちがステージに登場し、それぞれの立場から“沖縄コーヒーへの熱意”を語ってくれました。
登壇したのは、ネスレ日本の深谷社長、現地で栽培支援を行う一色さん、沖縄SV代表の髙原さん、協力農家の又吉さん、宮平さんの5人。
登壇者のコメントからは、このプロジェクトにかける想いや、沖縄の大地でコーヒーを育てることの苦労とやりがいがヒシヒシと伝わってきました。
「多くの関係者の皆さまのおかげで、20か所もの農場でコーヒー栽培を行うことができ、実際に収穫できる段階にまで至った。今後、何十年とかかるかもしれないが、ハワイのkonaコーヒーのような、沖縄の新しい特産品として根付かせたい」(ネスレ日本社長 深谷氏)
「2023年の大型台風によって農場も大きな打撃を受けたが、何とか回復し、ようやく収穫を迎えることができた。沖縄の環境に合った品種や土づくりなど、まだまだ試行錯誤を続けている段階。中長期的な視点でコーヒー栽培に取り組んでいければ」(ネスレ日本 生産本部 製造サービス部 一色氏)
「地域貢献も沖縄移住の目的の一つだった。そんな中、『沖縄でもコーヒーが作れる』という話を聞き、ネスレ日本さんに協力を仰いだのが本プロジェクトのはじまり。毎日の努力が収穫というかたちで実を結ぶのは、大きなやりがいになる。コーヒー栽培を通じて、街をますます盛り上げていきたい」(沖縄SV代表 髙原氏)
「協力農家となったのは、本プロジェクトに関する記事を見たことがきっかけ。今では7品種、約2,000本の木を栽培するまでに至った。園のカフェで収穫した豆を使ったコーヒーを提供しているが、お客様の満足した表情を見るとやりがいを感じる。宮古島や石垣島でも生産者が増えてきているので評価会を開催し、品質の向上を図っていきたい」(又吉コーヒー園 又吉氏)
「本プロジェクトに関わっていた農家の紹介により、2021年から参画することとなった。農場がある本島南部は塩害が発生しやすいため、コーヒー栽培にはあまり適さない土地。そうした環境でもコーヒーを栽培し、販売できる体制を整えれば、南部でもコーヒー作りが盛んになっていくはず」(宮平農園 宮平氏)
