2026年5月、SNSでバズった集英社オンラインの「バズり記事」ベスト5をお送りする。第4位は政府は「足りている」と説明するナフサについての解説記事だ。
2026年5月に、SNSで反響のあった集英社オンラインの記事ベスト5をお送りする。
第1位は、不動のスタメンだった守田英正がW杯日本代表に選ばれなかった理由を解説した記事だ。巷で言われているように「監督批判」をしたからではないという。
第2位は、コイン精米機に「くず米」を入れてしまい稼働停止になってしまったトラブルを取材した記事だ。
第3位は、日本のレアアース戦略についての記事、第4位はナフサショックの現実を解説した記事、第5位は映画館の「勘違いトラップ」を取材した記事だ。
第1~5位のランキングは以下の通り。
第1位
「あの発言が原因じゃない」守田英正がW杯落選…森保監督が最後まで消せなかった“ある違和感”
第2位
「人として最低な行為」コイン精米機に“くず米”混入で稼働停止に…「田んぼの泥のような臭いがする状態」運営者が明かした無人精米所のトラブルの実態
第3位
「勝算はほぼゼロ」でも税金投入…日本のレアアース戦略が“中国に絶対勝てない”これだけの理由
第4位
高市ナフサショックで「中小企業から順に倒れる」…それでも“足りている”を繰り返す政府との議論がかみ合わない理由
第5位
「え、ダメなの!?」映画館にスタバを持ち込もうとしたら注意された…“ほぼ一体化”店舗で続出する「勘違いトラップ」に共感殺到、運営会社の見解は?
↓以下記事本編
「ナフサは足りています」その言葉を聞いて、安心した人もいるかもしれない。たしかに劇的な欠品が多発しているわけではない。しかし、減税インフルエンサーのオオサワ・キヌヨ氏は疑問を投げかける。「政府が足りていると言い続ける間、流通の末端では小さな異変が積み重なっている。安心するのではなく、何かがおかしいと感じた人の感覚は正しい」工場の棚から在庫が静かに消えていく。じわじわと、確実に––––。
数字からみえる「政府が情報を管理しようとする意図」
経産省の資料によれば、平時(2024年平均)の国内ナフサ需要は月約280万キロリットル(kl)だった。内訳は国内精製が約110万kl、中東からの輸入が約120万kl、それ以外の輸入が約45万klである。
ホルムズ封鎖後、中東からの輸入はほぼ消滅した。政府は代替調達を急ぎ、5月には中東以外からの輸入が135万klを超える見込みだと発表した。
国内精製110万kl+代替輸入135万kl=245万kl。平時の280万klには35万kl、約13%届かない。
政府はこれに対し「川中製品の在庫を含めれば4ヶ月分以上ある」と説明する。しかしここに見落とされがちな前提がある。
去年も在庫はあった。在庫を足して比較するなら、昨年は280万klの供給に加えて在庫分もあったはずだ。条件を揃えれば、前年比で供給量が減っていることは数学的な事実である。政府自身が公表したデータから導かれる結論だ。
「足りている」は嘘ではないかもしれない。しかし何を足して何を引いた上での「足りている」なのか。その計算式を示さないまま「大丈夫」と繰り返す言葉には、情報を管理しようとする政府の意図が見え隠れする。
問題の本質は「量」から「価格」へ移行した
ホルムズ封鎖以来、農水省・経産省は消費財メーカーや食品業界など川下の各業界に対して、ヒアリングや意見交換を重ねてきた。政府側の説明は一貫している。「総量は確保できている」「流通の目詰まりは認識している」「前年同量の発注を守ってほしい」。
しかし民間企業から共通して聞かれる声は、量の問題より価格の問題だ。容器・フィルム・副資材の仕入れコストが軒並み上昇している。印刷インクの溶剤から梱包用フィルムまで、あらゆる副資材に影響が及んでいる。なぜコストが上がるのか。

