NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年6月9日(日本時間10日)、アルテミス3ミッションでオリオン宇宙船に搭乗する4人のクルー(搭乗員)を公表しました。アルテミス計画の有人月着陸に向けた準備として、アルテミス3ミッションでは地球周回軌道上で月着陸試験機とのドッキングなどの試験が行われます。
選ばれた4人のクルー

選ばれたクルーは、船長(コマンダー)のランディ・ブレスニク(Randy Bresnik)飛行士、パイロットのルカ・パルミターノ(Luca Parmitano)飛行士、ミッションスペシャリストのフランク・ルビオ(Frank Rubio)飛行士とアンドレ・ダグラス(Andre Douglas)飛行士の4人です。
ブレスニク飛行士はスペースシャトルやISS(国際宇宙ステーション)での搭乗経験があるNASAの宇宙飛行士で、今回が3度目の宇宙飛行となります。パルミターノ飛行士は、アルテミス計画のミッションに任命されたESA(ヨーロッパ宇宙機関)初の宇宙飛行士で、今回が3度目の宇宙飛行です。NASAのルビオ飛行士はアメリカ人宇宙飛行士として、一度の宇宙飛行での最長滞在記録(371日)をもっています。今回が2度目の宇宙飛行です。ダグラス飛行士はNASAの宇宙飛行士で今回が初の宇宙飛行となります。
月着陸船の試験機とランデブー、ドッキング
2027年に予定されているアルテミス3ミッションは、地球周回軌道上で行われます。
4人を乗せたオリオン宇宙船はSLSロケットで打ち上げられます。オリオン宇宙船と、前もって打ち上げられる有人月着陸システムの試験機とのランデブーやドッキングの試験が実施されます。試験機としては、スペースX社がスターシップ、ブルーオリジン社がブルームーンを開発中です。オリオン宇宙船はその両方、あるいはどちらか一方とのランデブー・ドッキング試験を行います。2028年に予定されているアルテミス4ミッションでの月面着陸に向け、リスクを低減し、複雑な運用手順を確立することなどが目的です。
4人の宇宙飛行士は約2週間、宇宙に滞在する予定ですが、実際のミッション期間は打ち上げやランデブー、ドッキングなどの作業の状況に応じてリアルタイムで決められるとのことです。
(参考記事)
「月面基地への『先遣隊』が始動 『ムーンベース』ミッションをNASAが発表」
「NASAが描く月への未来図 アルテミス計画から月面基地建設へ」
(参照)NASA、ESA

