セ・リーグ首位戦線を走っていたヤクルトが6月10日のオリックス戦を落として、交流戦6連敗。交流戦の「パ強セ弱」の傾向に抗えなかったのか、ここまで4勝9敗1分で、セ・リーグでは3位まで後退してしまった。
「9日からのオリックス3連戦は、実はオリックスもそれまで、引き分けを挟んで5連敗中でした。ヤクルトは初戦で守護神キハダが打たれて、サヨナラ勝ちを献上。オリックスを勢いづかせてしまいました」(スポーツ紙記者)
ヤクルト失速の原因として打線の不調が挙げられているが、これには「交流戦の歴史」が影響しているようだ。
そもそも交流戦は「ホーム・アンド・アウェイ」の1チーム6試合、全36試合制でスタートした。その後、移動時間や屋外球場での雨天中止による負担が問題視されて24試合制となり、2015年から現在の18試合制に。この18試合制への変更が、ヤクルトの交流戦対策を変えている。
在京球団スタッフが言う。
「36試合制、24試合制の頃、巨人とヤクルトは同じ東京のセ・リーグ球団として、セットで移動する日程が組まれていました。巨人と先に当たるパ・リーグの球団はエースから3番手までの先発投手をぶつけ、その後に当たるヤクルトには4番手以降を登板させていました。当時は気持ちの上で楽だったと聞いています」
ヤクルトはパ球団の巨人戦優先ローテーションの「恩恵」を受けていたということか。
本拠地で対戦したパ球団と来年はビジターゲームに
それが18試合制になり、「巨人に隠れて」のウマミはなくなった。今年、本拠地で対戦したパ・リーグ球団とは、来年はビジターゲームとなる。巨人とのセット移動がなくなり、パ・リーグ各球団のエースと対戦するかどうかは「めぐり合わせ次第」に変わったわけだ。
もっとも、エースから3番手の先発投手と当たるかどうかをペナントレースで考えた場合、それもめぐり合わせだ。エース級の投手と当たる1週間があれば、そうではない1週間もある。
交流戦も終盤に差しかかり、勝率5割超えのセ球団は巨人だけ。数字上、5割超えの可能性が残されているのは中日と阪神のみだ。
セット移動がなくなって、10年以上が経つ。こんな話が思い出されるとは、ヤクルトをはじめとするセ球団は、本当に交流戦が苦手なのだろう。
(飯山満/スポーツライター)

