大相撲夏場所は、小結若隆景(31)の25場所ぶり2度目の優勝で幕を閉じたが、千秋楽に大関霧島(30)との優勝決定戦にもつれこんだこともあって大盛り上がり。テレビ視聴率も9.1%と同日のスポーツ部門のトップだった。
「ホクホク顔だったのは、協会関係者だけではありません。幕内の取組にかかる懸賞も15日間で3563本と史上最多。力士たちの取り分は1本につき6万円だから、ざっと2億1000万円超をみんなで取り合ったことになります。霧島は決定戦で負けて、優勝賞金1000万円は取り逃がしましたが、その3倍の3000万円超を懸賞で獲得した。みんなニコニコ顔でしたよ」(大相撲担当記者)
横審も問題視した上位陣の大量休場
その一方で、休場力士が幕内だけで計7人と続出。とりわけ、三役以上では9人中5人、横綱大関で元気に土俵を務めたのは大関に返り咲いたばかりの霧島1人だけ。
審判部は取組編成にも苦慮し、13日目から3日連続して結びの一番が霧島対平幕力士となるなど、見るからに貧弱なものになり、好角家の失望を買った。
この休場問題は千秋楽翌日に開かれた横綱審議委員会でも取り上げられ、大島理森委員長は「本当に残念だ」と協会側に伝え、原因の分析と対応を求めた。
これに対し、八角理事長は「大変申し訳ございませんでした」と謝罪したという。
確かに、ケガは不可抗力とはいえ、これを放置しておけば、せっかくの相撲人気にも影響をきたす。どうしたらこの相次ぐ休場者を減らせるか。
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2年先まで過密…地方巡業バブルの代償
「最大の原因は、力士たちが多忙すぎることです。相撲人気が急上昇したおかげで、場所後に行われる地方巡業が引っ張りだこになり、すでに2年先までスケジュールが埋まっている状態。8月の夏巡業も29日間で実に28カ所、各地を転々としながら開催されます。休日は1日だけ。これでは体を休める暇も、治療する時間も取れない。必然的にケガが増え、また長引き、休場者が増えることにつながります」(協会関係者)
今こそ、大相撲界は立ち止まって足元をしっかり見つめ直す必要がある。
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