
【ワークマン独自取材】気温45℃やモデルに水かけも!? 異常な新製品発表会の裏側と「不審者パーカー」に隠された“安さのカラクリ”の画像一覧
圧倒的なコスパと高機能で大ヒットを連発している「ワークマン」。SNSで話題の“不審者パーカー”など、ユニークなネーミングを一度は目にしたことがあるはず。実はその「わかりやすい商品名」こそが、安さを実現する驚きのコスト削減術だったのです!今回はワークマンの広報担当者・小雀さんに独自取材を敢行。過酷すぎるファッションショーの裏側やインフルエンサーとの協業など、大ヒットの秘密に迫ります。
【独自取材】「商品名が接客する!?」ワークマンの安さを支える驚きのネーミング術

“履くだけで筋トレ”のキャッチコピーを持つ「BMZアシトレウォーキング」 ¥3,900(税込)
ワークマンのヒット商品を取り上げるSNSの投稿や記事には“履くだけで筋トレ” “着た方が涼しい”などといったキャッチコピーが多く書き添えられており、「本当?!」と思わず興味を惹かれてしまいます。しかし、その大半は決してワークマン側が発信したものとは限らないそうで、その最たる例が「不審者パーカー」。
SNS発の“不審者パーカー”も!わかりやすさが人件費削減に繋がる理由

“不審者パーカー”として話題になった「クールUVサンシェードパーカーEX+」 ¥2,300(税込)
「商品名は『クールUVサンシェードパーカーEX+』なんですけど、SNSで“不審者パーカー”と言われていることを知り、社内でも“面白いこと言ってるね!(笑)”と今年は宣伝に取り入れてしまいました」(小雀さん)
社内ではおおよその世間の話題は共有、店舗でも「不審者パーカーありますか」と聞かれることから把握しているスタッフさんも多いといいます。しかし「不審者パーカー」などのキャッチコピーを商品名に採用するわけではありません。ワークマンでは商品名のつけかたにはかなりこだわりがあるのだそう。
「一番はわかりやすさです。リュックを背負った上からすっぽり全身を覆えるレインコートなら『バックインレインジャケット』、速乾性のあるポケット付きのTシャツなら「レディースドライサイドポケットT」など、商品名を見るだけで機能が分かるようにしています」(小雀さん)
お客様へのわかりやすさはもちろんですが、この商品名のわかりやすさにはもうひとつ狙いがありました。
「商品名を見るだけでどのような機能があるかすぐに分かることで、接客があまり必要なくなるメリットがあります。接客をしない方針というわけではありませんが、ワークマンは全国47都道府県に1,100店舗ありそのほとんどがフランチャイズで営業しています。接客を全てのお客様にしなくても商品名だけでどんな商品か分かることで、お客様自身もどんな商品かわざわざ問い合わせせずに済み、ストレスが少なくお買い物していただけるかと思います」(小雀さん)
つまり、接客に自信のない方でもフランチャイズへの挑戦がしやすくなります。結果、店舗数を増やすことができスケールメリットを生かした生産が実現できるというわけです。接客が減れば人件費を減らすことができ商品も安く提供できる……商品名の工夫も安さの秘訣だったのですね。
気温45℃や土砂降りも!機能性を「体感」させる過酷すぎるファッションショー

2025年秋冬新商品発表会のファッションショーでは舞台のモデルに水鉄砲で大量に水をかけるシーンも
ワークマンの独自の宣伝方法は、わかりやすい商品名だけではありません。年に2回ほど独自のファッションショーを開催していることをご存じでしょうか。ランウェイをワークマンの新商品を着用したモデルさんが歩いてくると、突然ランウェイの中央で水鉄砲の水を浴びせられたり、自ら取り出したペットボトルの水をかけたりするシーンも。機能性をアピールする狙いであることはわかりますが、あまりにも斬新すぎます。

2026年春夏の「UV&酷暑対策新製品発表会」内のショーではステージ上が45℃程度になるようにヒーターを焚いた
「今年の春夏の『UV&酷暑対策新製品発表会』では、ステージ上が45℃程度になるようにヒーターを焚いて、客席で見てくださっているメディアの方やインフルエンサーさんにも一緒にXShelterを着て体験してもらいました。社内でXShelterの機能を一番知ってもらうためにはこの方法が面白いのでは?とすべて社員のアイディアメインでつくっています。過去にはステージ上に土砂降りの雨を降らせて、豪雨や暴風に耐えるジャケットの機能をアピールした『過酷ファッションショー』を行ったこともありましたね」(小雀さん)
メリハリのあるコスト管理が圧倒的な宣伝効果を生む
展示会や独自のファッションショーを実施したのは東京国際フォーラム。アパレルの展示会としては異例の規模の会場です。様々な箇所でのコスト削減を行うことで安さを実現しているワークマンですが、45℃の気温を再現したファッションショーや最大規模の展示会にはお金がかかっているような……。
「お金をかけるところとそうでないところのメリハリは意識しています。展示会やファッションショーでいえば、メディアさんは90媒体、インフルエンサーさんは300人ほど来てくれましたので、かなりの宣伝効果にはなっていると思います」(小雀さん)
