
赤塚不二夫の名作ギャグ漫画を原作とし、2015年にアニメ化された「おそ松さん」。20歳を過ぎてもクズでニート、だけどどこか憎めない6つ子の兄弟を主人公に、なんでもありの予測不能な物語が人気を博し、2022年にはSnow Man主演での実写映画化も実現。実写映画第2弾となる本作では、Aぇ! groupの正門、末澤、小島、佐野の4人と草間リチャード敬太、さらには彼らの後輩にあたる関西ジュニアの西村が6つ子を熱演する。いよいよ初日を迎え、登壇者陣は晴れやかな笑顔で喜びを口にした。

実写第1弾で長男のおそ松役を演じていたSnow Manの向井康二が、“かつておそ松として生きた男”こと旧・おそ松役として本作に登場していることも話題となっている。
向井と末澤による、新旧・おそ松共演は本作の大きな見どころ。「康二とお芝居をがっつりやったのは、今回が初めて」と切り出した末澤は、「康二がやっていたおそ松を、自分がやって。おそ松同士で共演をするというのは、すごく新鮮でした」と楽しそうに回想。「康二のアドリブがすごかった。めちゃくちゃアドリブを入れ込んでいました。アドリブで生まれたシーンも入っていますし、リアルな空気感が伝わるんじゃないかと思う」と自信をのぞかせた。川村監督が「足は踏むわ、顔はくっつけるわ。なにも台本に書いていないのに、グリグリにアドリブをやっていた」と裏話を披露すると、末澤は「楽しかった」と声を弾ませていた。

カラ松役の正門は、「すごかったですよ。1日しかなかったんですが、爪痕の残し方が尋常じゃなかった。ヤバいな、食われるなと思って、そこからまた撮影の士気があがった」と向井から大いに刺激を受けた様子。「でも本人は仕上がりを観て、すごく反省していたみたい」と明かすと、チョロ松役の佐野は「“もうちょっとアドリブを入れられたらな”って。さすがです、すごいです」と向井の反応を紹介し、これには末澤が「もう十分や」とツッコミを入れて会場を笑わせていた。

一松役の小島は「関西ジュニア時代は一緒にやらせていただいていたんですが、それから初めて、こんなにちゃんと共演という形をしたのかな」と思いを巡らせつつ、「こんな感じなんだ、先輩の背中はと。先輩の背中はデカかったですね」と向井の背中に惚れ惚れ。トド松役の西村は「前作を観ていたので、本物や!という感じ」と口火を切りつつ、「いや、誠也くんも本物なんですけど」と慌て、末澤が「誰がニセモノや」と鋭い一言。会場が笑いに包まれるなか、西村は「康二さんがいらっしゃった時は、おそ松が画面から飛び出したような感覚。ファン目線で、すごくうれしかったです。僕のシーンでもアドリブを入れてくださったり、“こういうのはどう?”と提案してくださったりした」と共演に感激しきりだった。

またこの日は、「大ヒット」をお題として「あいうえお作文」に挑戦する場面もあった。「だ」を任された西村は、「大好きな皆さんと」発声。小島は「いーっぱい」、佐野が「人にオススメしたくなる」、正門が「つ…、つ…」と考えながら「つまらない瞬間なんて、一個もないよ!」と続いた。長男役として最後の締めを託された末澤は、「とんでもなくおもしろい映画になっています!」ときれいに作文を完成させて、大きな拍手を浴びた。

最後には本作のキーワードである“クズ”にかけた特製“クズ(くす)玉”を割り、賑やかに初日をお祝い。西村は「発表してから1年、待ちに待った公開日です。僕もすでに3回ほど観ました。何回も観たくなる作品になっています」とアピール。「本当にお待たせいたしました。皆さまの応援のおかげでこうやって僕たちはステージに立って、映画が本日公開ざんす」とお礼を述べた小島は、「ホッとしている自分もいますが、逆に言うとここからまたスタート。よりたくさんの人にこのステキな作品を知っていただきたい。笑って、泣いていただきたい。ハンカチ、必須だと思います!」と呼びかけた。

佐野は「1年前のAぇ! groupのすべてが、この映画に詰まっています。そして新体制のAぇ! groupの覚悟みたいなものがすべて、詰まっていると思います」と力を込め、この映画をきっかけに、Aぇ! groupがバカみたいに売れられるように。そんな起爆剤になれるような映画だと思います。引き続き、いっぱい楽しんでください!」と希望。

正門は「待ち望んだ今日という日、迎えられて本当に幸せです。この日までたくさん頑張ってくださった、キャストの皆さんや、見えないところにいらっしゃるスタッフさん。たくさんの想いで、ここまで来ました。超ロングラン!12月いっぱいくらいまでやりたいなと思います」と野心をにじませた。「自信を持って、最高の映画だと言えます」と改めて胸を張った末澤は、「何度でも、楽しんでいただけるような作品。細かいところまでいろいろなギミックが隠されていたりするので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」と願い、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝
