張りつめた一日の終わりに
僕の仕事は、一日中人と向き合って気を遣い続けるようなものです。その日も気の抜けない時間が続き、家に帰り着くころには、張りつめた気分が抜けないままでした。
倒れ込んだベッドの上で、僕は彼女からの長いメッセージを開きました。たわいない一日の出来事や、小さな弱音が並んだその文章を追ううちに、気を張っていた感覚が、少しずつ和らいでいくようでした。
読みながら、いつの間にか
彼女がこれだけの思いを書いてくれたのだから、きちんと返事をしたい。そう思っていたはずでした。けれど、彼女の言葉を読んでいるうちに、一日中ほどけなかった緊張がゆるんで、気づいたときには、メッセージを開いたまま眠ってしまっていたのです。
目を覚ますと、彼女から「読まずに寝落ちしたでしょ」と届いていました。無視したわけではないと伝えたくて、僕は急いで「寝落ちしてない。君のメッセージを読みながら寝ただけ」と返しました。
