知られざる“海の京都”を、車窓と味覚で巡る。
今回ご紹介するのは、混雑を避けながら非日常を楽しみたい人にぴったりのレストラン列車「丹後くろまつ号」。
金・土・日・祝日の1日3便限定で、京都丹後鉄道が運行する完全予約制の列車です。
この記事では、京都・天橋立から西舞鶴へ向かう2025年秋冬限定の「ランチコース ~古代伝承「羽衣天女伝説」に想いを馳せる~(税込15,000円)」の体験レポートをお届けします。
窓いっぱいに広がる海と自然、丹後の鉄道絶景旅
13時頃に天橋立駅を出発し、海沿いのルートを走る「丹後くろまつ号」のランチコース。
約1時間45分の旅路では、青い海と緑の山々が織りなす丹後の絶景を、車窓からゆったりと楽しめます。
海が目の前に広がる「奈具海岸」では列車が一時停車し、ゆっくりと景色を堪能できます。
沿線でも特に人気の絶景ポイント「由良川橋梁(ゆらがわきょうりょう)」では、列車が水面からわずか6mほどの高さをゆっくり徐行。
橋のすぐ下を流れる水面と美しい海を間近に感じられる、特別なひとときです。
羽衣天女伝説に想いを馳せる、神秘的な食体験
列車が走る京都・丹後地方は、日本最古級の伝承「羽衣天女伝説」の発祥地。天女が舞い降りたとされる松や伝承が今も残り、神秘的な物語を感じることができます。
その伝説に想いを馳せて作られたのが、今回のコース料理「羽衣天女御膳」です。
メインは希少な琥珀和牛ステーキ。さらに、京丹後市・竹野酒造の酒粕で漬け込み香ばしく焼き上げた鰆(さわら)など、羽衣天女の優雅さをイメージした美しい料理が並びます。
澄んだお吸い物には三日月豆腐と兎大根。細部にまで季節の趣と遊び心が込められています。
食事の途中には、地元産の日本酒やワイン、ソフトドリンクの車内販売も。
地酒とともに天女御膳を味わう——大人ランチの極み。
