しかし、代謝を高めるといっても、「具体的に何をすればいいの?」と疑問に思う方も多いですよね。
そこで今回は、入浴で実践できる代謝ケアと注意点について、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
忙しい女性こそお風呂で代謝ケア

体重をコントロールするにはダイエットが欠かせませんが、食事管理や運動習慣など、ダイエットはハードルが高く、面倒なことが多いうえ、長続きさせるにはそれなりの努力と忍耐が必要です。
しかし、体質をカロリー消費しやすい燃焼体質に変えてしまえば、「痩せやすいからだ」を手に入れることができます。
とくにおすすめなのがお風呂での代謝ケア。
お風呂は動かなくても自然と汗が湧き出てくるので、燃焼体質には最適です。
お風呂の温熱効果でからだが温まり、血行が促進することで、代謝が高まります。
また、体温の上昇で毛穴が開くと、汗と一緒に老廃物が排出され、代謝が活性化し、美肌やむくみ解消効果も期待できます。
代謝アップを叶えるバスタイムテクニック

ここからは、入浴で代謝アップするために大切な3つのポイントについて解説します。
入浴前後にしっかり水分補給
お風呂に入る前に十分に水分補給を行うことで、発汗量を増やし、代謝アップにつなげられます。ここで注意すべき点は、「飲み物は常温の水や白湯を飲む」ということです。
冷たい飲み物は内臓の温度を下げ、代謝を逆に下げてしまうので気をつけましょう。
ぬるめのお湯で半身浴
湯船のお湯は、熱すぎず、多少ぬるいと感じる程度の温度にしましょう。38~40度くらいのお湯が目安です。
入浴時間は、20~30分ほどで大丈夫です。
あまりに長時間入浴すると、かえってからだに負担をかけ、健康リスクを高めてしまいます。
脱水症状や、肌の乾燥、皮脂が落ちることによるバリア機能の低下など、デメリットが多くなるので、長風呂は控えましょう。
発汗作用のある入浴剤を活用
発汗作用が高い入浴剤を選ぶことで、より燃焼効果を高めることができます。成分表示に「硫酸マグネシウム(エプソムソルト)」や「塩化ナトリウム(海塩)」といった成分が含まれているかチェックしましょう。
また、「炭酸水素ナトリウム」と「クエン酸」を組み合わせた炭酸入浴剤には角質ケアや保湿効果も期待できるのでおすすめです。
そして、敏感肌の場合は「無香料」「無着色」といった成分表示がされているものを選ぶといいでしょう。
