カネで解決した雙葉学園のケース
同じく東京の四谷に立地し女子御三家の一つである雙葉学園では2017年、校舎の隣地に三菱地所レジデンスがマンションを建てる計画が持ち上がり、同校との間で騒動となった。
同じく女子御三家の一角で番町に立地する女子学院でも、近隣にある日本テレビ旧本社跡地で高層ビル建設が計画され、現在進行形で紛糾している。都心に立地する伝統校の周辺は土地価格が高騰しており、億ションやオフィスを建てるにはちょうどよいのだ。
桜蔭側は東京地裁の判決を不服として控訴したため、法廷バトルは高裁へと進むことになる。判決がどうなるかは分からないが、当初25年4月としていた着工予定がさらに伸びることは確実な情勢だ。
ちなみに、法廷闘争に頼らずに事態を収束する簡単な手法が一つだけあることはあまり知られていない。前述の雙葉学園のケースでは、マンション建設を阻止するため、学校側が保護者や卒業生、関係者から募金を募り、その土地を購入したのだ。現在、その土地は校庭として活用されている。
今回、法に訴えるという道を選んだ桜蔭だが、高裁で判決をひっくり返すのは容易ではない。資本主義社会において「口は出すがカネは出さない」という姿勢で不動産開発を止めるのはなかなか難しいのも事実。
桜蔭といえば実業界や法曹界、医学会に多数の裕福なOGがいることで知られるが、彼女たちの財布の紐は堅いのだろうか。
文/築地コンフィデンシャル

