隠したかった本当の理由
どうして、ここまでサプライズにこだわったのでしょう。彼女を驚かせたい気持ちはもちろんありました。でも、もっと奥のほうには、別の理由が隠れていた気がします。面と向かって「両親に会ってほしい」と伝えるのが、僕は照れくさく、少し怖かったのです。もし渋られたらと思うと、軽い口調では切り出せませんでした。だからサプライズという形に逃げて、勝手に話を進めていたのだと思います。彼女を不安にさせて初めて、自分の弱さに気づきました。格好をつけたかったのは、ほかでもない僕自身だったのです。
そして...
会って、僕はようやく正直に打ち明けました。「今度、うちの両親に会ってほしくて」。彼女はほっとした顔をしたあと、こう言いました。「サプライズより、ちゃんと話してほしかった」。僕はうなずくだけで応えました。大事なことほど、驚かせるより先に分かち合うべきだったのです。次は気持ちを言葉にしようと決めて、僕は彼女と一緒に、両親に会う日の段取りを考え始めました。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
