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「金ロー」40周年特番で感じた、ジブリ作品「ネット配信」の必要性 やがて知名度低下の恐れも?

「金ロー」40周年特番で感じた、ジブリ作品「ネット配信」の必要性 やがて知名度低下の恐れも?


『金ロー』40周年特番では、『もののけ姫』の名シーンも詳しく紹介された。画像は『もののけ姫』クライマックスのシーン (C)1997 Studio・Ghibli・ND

【画像】「えっ、こんなにあるの?」 これが地上波で1回しか放送されなかったジブリ作品です(5枚)

海外では普通に行われている「ジブリ作品の配信」

 2025年10月3日に放送された「金曜ロードショー40周年特別番組 ~国民が選んだ忘れられない名シーン~」は、時間の半分をスタジオジブリ関連作品が占めるという、大胆な構成で話題となりました。

 しかし現状、ジブリ作品は海外では配信されているものの、日本国内では1作品しか配信されておらず、手軽な視聴は難しいのが現状です。話題となった今こそ、ジブリ作品の国内配信を検討すべきではないでしょうか?

『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』など、スタジオジブリ関連作品がTVで放送されるとき、必ずと言っていいほどSNSで大きな話題となります。現状、ジブリ関連作品は『火垂るの墓』(Netflix独占配信)以外、日本国内で配信が行われていないこともあり、今年は何が放送されるのかを楽しみにしている方も多いと思われます。

 なぜ配信が行われていないのか。理由は定かではありませんが、金曜ロードショーを放送している日本テレビがスタジオジブリの株を42.3%保有し、子会社化したのが大きいでしょう。人気のある映画は歴史上多数存在していますが、現代ではコンプライアンスの関係上放送が難しい作品も多くなっています。何が理由でSNSが炎上するのか分からない現代では、安定した人気を誇り、多くの人が見慣れているジブリ作品を自社で抱え込むのは、経営判断としては妥当と言えます。

 ただしここで問題となるのが、海外でのジブリ作品の取り扱いです。2003年に『千と千尋の神隠し』が米アカデミー賞で長編アカデミー賞を獲得するほどに人気が高く、2020年にはNetflixで『となりのトトロ』『ハウルの動く城』など21のジブリ作品が配信開始し、大きな視聴数を叩き出しています。


日本国内で唯一配信が実現した『火垂るの墓』静止画 (C)野坂昭如/新潮社, 1988

『火垂るの墓』の配信開始は突破口となるのか

 一方、日本でジブリ作品を視聴するには、TV録画かDVDやブルーレイを入手するのが主流ですが、光ディスクプレーヤーやレコーダーの普及率は、内閣府の消費動向調査によれば2013年の77.7%を頂点に微減を続けており、2023年には71.6%に低下しています。ネット配信が主力となった現在ではこの数字が再び右肩上がりとなることは二度とないでしょう。再生機材を持っていない家庭も増えています。つまり、現在日本国内ではジブリ作品を見るのが徐々に難しくなっているのです。

 配信に慣れた人間にとって、不便な光ディスクの世界に戻るメリットはありません。よほどの思い入れがあれば別でしょうが、ジブリ作品を見るために再生機材と光ディスクを揃える人と、「配信が無いなら別に見なくてもいいや」と考える人であれば、後者の方が多いでしょう。特に、まだジブリ作品に思い入れがない層にまで広げていく場合に、配信が利用できないのは致命的です。

 ただでさえアニメは作品数が多いため、いつでも好きな時に見ることができず、視聴にハードルがあるジブリ作品は、新しい層に知られる機会が少なくなっています。この状況に対して手を打たないと、知名度は徐々に低下していくでしょう。20年後、海外のジブリファンが日本人にジブリ作品のことを尋ねても、作品名すら答えられない人が出てくるという状況も、現実味を帯びてきます。

 現状、日本で配信視聴が可能な唯一のジブリ作品『火垂るの墓』は、2024年に海外(中国を除く)で配信が開始され、多くの反響を呼びました。2025年に日本でも配信が始まっています。『火垂るの墓』は原作を出版した新潮社が権利を保有しているため配信が可能になったという事情はありますが、日本国内でジブリ作品の火を絶やさないためには、ネット配信の検討は避けて通れないでしょう。

配信元: マグミクス

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