スーパーフォーミュラ第9戦の予選は、波乱の展開となった。予選Q2で最速タイムをマークした岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は、セッション最終盤にコカ・コーラ コーナーの立ち上がりでアクアプレーニング現象に見舞われてコントロールを失ない、アウト側のタイヤバリアにクラッシュした。
岩佐はこれにより、予選Q2のタイムが抹消となり、午後に行なわれる決勝レースを12番グリッドからスタートすることとなる。
当時のコンディションはどんなものだったのか? 岩佐の降着により予選トップ3となった3人のドライバーに尋ねた。
「富士ではいつもターン4の手前に“川”ができるんだ。みんな注意しないといけない場所だって分かってるけど、自分も少しミスした。外に膨らんでアクアプレーニングを起こしたけど、なんとか立て直した」
ポールポジションを手にしたフェネストラズはそう語るが、これにはチームメイトで2番手の坪井翔も同意した。
「Q2が始まった頃から路面の水が多くて、1コーナーからAコーナー(コカ・コーラ コーナー)に行くまでの間にも川ができて、ハイドロが起きてしまっていました。岩佐選手が滑ったところは、実は僕も乗ってしまって、リヤが思い切り出てしまいました」
「全員がああいうふうになっていたので、雨量的にはもう走れないレベルだったのかもしれません。岩佐選手に怪我がなかったのはよかったですが、決勝ではこの予選のことを踏まえて、運営の人たちにしっかりジャッジして欲しいと思います」
また岩佐のチームメイトで予選3番手となった野尻も、Q1のB組の段階からコンディションが悪化していたと話す。
「Q1のB組の時点から、コンディションが悪かったという印象があります。岩佐選手が滑ったあたりは、深くはないですが川ができていて、足を掬われやすい状況になっていました。シチュエーションの過渡期みたくなっていたと思います」
野尻曰く、初めてウエットコンディションの富士を走る岩佐に対して、”気をつけなければいけない場所”をレクチャーしていたのだという。
「彼は雨の富士を走ったことがないということだったので、今朝色々とレクチャーをしました。あそこは気を付けてという話もしていたんですが、もっとタイムを出そうとしていった中でリスクを取っていったのかなという気もします」
「本人は何事もなさそうなので、そこは救いですね。ライバルですけど、メカさんたち、チームのみんなにも頑張ってもらって、決勝ではいい状態で(グリッドに)並んで欲しいです。彼の素晴らしい追い上げを見られると思いますし、僕はそれに負けないように頑張るだけです」

