『LINEヤフー PRESENTS WRESTLE ODYSSEY』東京・両国国技館(2025年10月11日)
○杉浦貴&シュン・スカイウォーカーvs遠藤哲哉&HAYATA×
欠場中のOZAWAが“ギプス攻撃"でDRAGON GATEから参戦したシュンとTEAM 2000Xの“ゴッドファーザー"杉浦の勝利をアシスト。期せずして順調な“回復ぶり"をうかがわせた。
ドラゲー9・24後楽園大会。突じょ欠場中のOZAWAが菓子折り持参で試合後バックステージに現れ、シュンに「私の代わりにゴッドファーザー(杉浦)を両国で楽しませて欲しい」と怪しすぎる低姿勢で懇願、OZAWAの力量を認めるシュンも承諾してNOAH両国参戦が実現した。
悔い改めたというOZAWAは純白のワイシャツに身を包む“マジメスタイル"で現れ、左足は頑強なギプスでガチガチに固定。トレードマークの黒い松葉杖をつきながら杉浦&シュン組のセコンドに就いた。
不敵な笑みを浮かべつつエプロンに上がると、シュンのオーバーマスクをうやうやしく受け取る。場外乱闘になった際には、HAYATAに襲いかかったヨシ・タツとタダスケを止めに入り、HAYATAに「あなたもいつまで寝ているんですか。クリーンファイトです」と攻撃を加えずにリングに押し戻した。杉浦たちがラフファイトを仕掛けても、「クリーンにいきましょう」と投げかけるなどどこまでも“クリーンファイト"にこだわった。
注目のシュンはNOAHのロゴを踏みつけてブーイングを浴びると、遠藤を「お前もNOAHが嫌いなんだろ? 一緒に踏もうや」と勧誘。遠藤は応じなかったものの、その後もシュンはラフファイトを多用しつつ、空中殺法なども披露して独特の存在感を発揮した。
終盤になると、杉浦&シュンの連係も機能。一気にHAYATAを追い詰めると、ここでシュンが暴走する。OZAWAから松葉杖を奪い取り、HAYATAを殴打しようとしたのだ。ここまでクリーンファイトをアピールしていたOZAWAが止めに入るも、結果的に2人で松葉杖を持った状態でHAYATAを殴りつける形に。OZAWAはギブスで固めた左足を使ってHAYATAに蹴りを入れてちゃっかり加勢。最後は杉浦がオリンピック予選スラムで3カウントを奪った。
OZAWAは慌てて場外で左足をおさえつつ、わざとらしく痛がったものの、その後は一転してスタスタと歩いて退場…。9月N-1開幕戦で負傷して手術も受けたOZAWAだが、期せずして順調な“回復ぶり"が明らかになった。
とはいえ、バックステージでは「ダメですよ、最後松葉杖で殴ったりしたら」と菩薩のような微笑みとともにシュンをとがめて「改心」を猛アピールしたものの、シュンは「力によって支配しないといけない時もあるし、プロレス界には綺麗事がはびこってる。お前はおかされたんだ。正気に戻ってくれ」と主張。それでもOZAWAは不気味すぎる微笑みを浮かべ、その真意は謎なままだった。
【試合後の杉浦&シュン&OZAWA】
※杉浦は葉巻をくわえて無言でコメントスペースに陣取る
▼シュン「これが結果だ。どうだ? OZAWA。改心したか?」
▼OZAWA「いや、もちろん私は改心しているんですよ。最後のダメですよ。あんなことしたら。松葉杖で人を殴ったり」
▼シュン「違う。綺麗事を無駄に言うクセを直したって意味での改心だよ」
▼OZAWA「いやいや、そういうことじゃ。わかってないなあ」
▼シュン「クリーンブレイク、クリーンブレイクでな。どの世界もそうだ。政治だってそうだ。社会情勢だってそうだ。綺麗事だけじゃこの世界は収まらないんだよ。いかにも力によって支配しないといけない時もあるし、それが必ずしも正しい方法じゃなくても、それが正義で導く時がある。そうやって綺麗事だけ並べる間違った考え方を俺は改心したと、この試合の最後をもって俺は改心したと思ったんだけど、どうだ? 改心したか?」
▼OZAWA「若いっすね、シュンさん。まだまだ若いっすね。まだ“氣"づけてない」
▼シュン「お前、気持ちの気の下がお米になってるやつか」
▼OZAWA「はい、お米のほうの氣づき」
▼シュン「やめてくれよ、勝手に気づくなよ。お米がほしいだけだろ。それこそ綺麗事だよ。やめてくれよ。俺はな、世界の真理には気づいているよ。それをお前が間違ってる。洗脳されてるんだよ、洗脳。気をつけろよ。この世界には洗脳がはびこっている。しかも、プロレスリング・ノアもそうだ。綺麗事、綺麗事、綺麗事、綺麗事。マスコミもお前たちもそうだぞ。この世界にはびこる、この業界にはびこるのは綺麗事であってな。それによってOZAWAはおかされて…おい、そんな目でみるなよ。おかされちゃってるんだよ。お前はおかされちゃってるんだよ」
▼OZAWA「ちょっと何を言っているのかわからないんですが…」
▼シュン「本当の意味で気づいてくれよ。気持ちの気で、中がお米のやつで、本当の意味で気づいてくれよ」
▼OZAWA「これからもね、我々一緒に“顔を晴る"ということで頑張りましょう」
▼シュン「お前、それ、気持ち悪い芸能人が使うやつじゃねえか」
▼OZAWA「頑張りましょうよ」
▼シュン「やめてくれ、お前。たまに歌手とかでもそういう…やめてくれよ、お前。それ」
▼OZAWA「まあでも、(横にいる杉浦に視線を送って)ファザーもね、今日はちょっと楽しんでいたので」
▼シュン「ファザーじゃねえだろ。ゴッドファザーだろ」
▼OZAWA「ゴッドファーザー」
▼シュン「ファザーだと、お父さん、OZAWAさんになるぞ」
▼OZAWA「ゴッドファーザーの」
▼シュン「ゴッドファーザーだな。神の父、神父と書いて、神の父、ゴッドファーザーだよ。気づいてないだろ。正しい相方わかってるだろ。お前だけだよ。どっかからおかしくなっちゃたんだよ。あの後楽園ホール、丸藤戦。N-1の初戦だよな、あれ。N-1のNは気づきのNじゃねえかよ。やめてくれよ、そんなこと言うの。俺はこの世界を、このプロレス界を楽しむためにも、OZAWAっていう存在は必要なんだよ。シュン・スカイウォーカーがお前を必要としてるんだよ。だったらそんな目は止めてくれよ。頼むから正気に戻ってくれよ、おい」
▼OZAWA「まあまあまあ、ありがとうございます、今日は。これからもね顔を晴りましょうよ」
▼シュン「止めてくれ。顔を晴るなんて」
▼OZAWA「長々とありがとうございます。ゴッドファーザーは楽しめたみたいなんで。また今度一緒に頑張りましょうね」
▼シュン「その頑張るは顔を晴るのとどっちだ。元気の元におおがいみたいなやつか」
▼OZAWA「(強引に握手して不気味な表情を見せると)頑張りましょうね」
▼シュン「おい、それが本音だろ。俺はまだいかないぞ、やっぱ行く! アハハハハ」
【遠藤の話】「見てよ、これ、新しいコスチューム。今日はエレガントアベンジャーとして、新たな一歩の始まりだったんだけど、勝てなかったね。いやあ、勝てなかったよ! シュン・スカイウォーカー、お前はこれで楽しめたのか? 満足したのか? してねえだろ。いつでもNOAHの扉を開けといてやるよ。俺はNOAHの人間じゃねえからな。何でも好きなことを言えるんだよ。いつでもNOAHのリングで待ってるぞ。何なら俺がDRAGONGATEのリングに上がったっていい。この続き、絶対やろうぜ。貴…娘に怒られたからって、いつまでもふてくされてんじゃないよ。お前のあのくだらないシモネタ・赤貝ポスト、全員が待ってんだよ。俺がお前の赤貝を取り戻す」

