『LINEヤフー PRESENTS WRESTLE ODYSSEY』東京・両国国技館(2025年10月11日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○小田嶋大樹&ダガvsドラゴン・ベイン&アルファ・ウルフ×
キャリア1年の新人・小田嶋が大仕事をやってのけた。ダガとのコンビでGHCジュニアタッグ王座に初挑戦し、“絶対王者"のベイン&ウルフ組を破って初挑戦・初戴冠を成し遂げた。
幼少期からNOAHに通い詰め、NOAHのレスラーになる夢を叶えた小田嶋。昨年9月にデビューし、その真摯な姿勢とポテンシャルを感じさせる動きで観衆の支持を集めてきた。
そしてデビュー1年が過ぎたタイミングでGHCタイトル初挑戦が実現。「Daiki…」と目をかけてきた超実力者ダガが、小田嶋のためにTEAM 2000Xを離脱して全面サポートし、絶対王者のルチャ兄弟“ロス・ゴルペアドーレス"ベイン&ウルフ組に両国の大舞台で挑んだ。
大きな「大樹」コールを受けた小田嶋はのっけから発奮。ベインとスピード感溢れる先制争いを互角以上に繰り広げて、早くも場内をヒートアップさせる。王者のルチャ兄弟に狙い撃ちされてローンバトルに追い込まれたが、自力でキッチリとピンチを脱してみせた。
ジュニアらしいシーソーゲームが続く中、小田嶋はルチャ兄弟の強烈連係の餌食になるが、ダガが献身的な動きを見せる奮起。スピーディな連係から回転地獄五輪パート1でウルフを丸め込んでチャンスを掴むと、デッドエンドもさく裂する。
ウルフも一転して大技攻勢に出ると、パワーボムからヒザ蹴りをねじ込むが、ダガがまたもカットイン。ならばとベインがスリーパーで分断し、ウルフはウルフドライバーで小田嶋を仕留めにかかった。しかし、ベインを振り払ったダガがトラースキックを一閃。バランスを崩したウルフを小田嶋が死力を振り絞って押さえ込み、大逆転の3カウントを奪った。
小田嶋がキャリア1年1ヶ月でGHCジュニアタッグ初挑戦・初戴冠。自ら動いてつかんだチャンスを活かして、子供の頃から憧れ続けたベルトを“国境を越えた師"とともにつかんだ若武者は、ダガに肩車されながら万感の表情で喜びをあらわにした。
バックステージでもダガに深々と感謝した小田嶋は「なにがなんだか、分かんないすけど、全部出しきって、今ここにベルトがあります! だからこそ、自信をもって言えます。僕がNOAHの未来です。チャンピオンとして未来を引っ張っていく存在になります!」と堂々と誓いを立てた。
同タイトルの史上最年少戴冠、ならびに最短キャリア戴冠記録を塗り替え、一躍輝きを放つ存在に。小田嶋の快挙は、宮脇純太やカイ・フジムラ、菊池悠斗らノアジュニア新世代の出世レースにも大きな刺激を与えることになりそうだ。
【試合後のダガ&小田嶋】
▼ダガ「(日本語で)ダイキハノアノミライ。(英語で)ダイキはNOAHの未来だ。今、自分がやるべきこと、それはNOAHの未来であるダイキのことをしっかりサポートすることだ。彼のことを見ていると、自分がレスリングを始めてこの世界に入った直後のこととすごく重なる。昔からNOAHを見ていて、NOAHは自分とって夢だった。そして今、こうして自分がのNOAHに上がっていて、ダイキという選手を見て、昔の自分を見ているようだ。彼はまるで自分の弟のようであり、友達のようである。でも、チームとして自分がしっかりとサポートして、ダイキと俺でNOAHの未来をしっかりと作っていく」」
▼小田嶋「まずはダガさん、本当に本当にありがとうございました。グラシアス。もう何が何だかわかんないですけど、全部、全部出しきって、今ここにベルトがあります。今だからこそ自信を持ってこう言えます。僕がNOAHの未来です。これからチャンピオンとして、プロレスリング・ノアを引っ張っていく存在になります!」
▼ダガ「ダイキ、おめでとう」
【試合後のベイン&ウルフ】
▼ベイン「ダガ、ダイキ、おめでとう。僕たちロス・ゴルペアドーレスとしてはベルトを失ってしまったけど、自分としてはしっかりと気持ちを切り換えて、ガレノに挑戦する。ナショナルのベルトに意識を切り換えていきたい。メキシコから世界に羽ばたくロス・ゴルペアドーレスとして、まだまだこんなことでは立ち止まらない」
▼ウルフ「世界に絶対羽ばたいていく」

