まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。
そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内のホテルで、発表会見を緊急開催することが判明した。会見には三木谷浩史代表取締役会長兼オーナーらが出席する予定なのだが、重要事項を含むため、球団サイドは報道各社に具体的な発表内容をいっさい明かさないままだった。超異例の報道統制が敷かれ、情報管理が行われているのだが…。
「どうやらその会見で、吉井新監督の就任が正式に発表される予定です。会見に際し、球団広報から各メディアへ事前に案内が送付されたものの、具体的な内容が伏せられていたため、結果として新監督就任をめぐる過熱した報道合戦を誘発することとなりました。事前の説明や準備が足りない、雑で杜撰な広報対応が周りを混乱させ、組織の問題が浮き彫りになりましたね」(スポーツ紙デスク)
楽天はセ・パ交流戦で7点差をひっくり返される逆転負けや、今季ワーストの借金を抱え込んで最下位に転落。深刻な低迷が続いている。現場の士気は下がり、試合前の声出しは沈み込む。戦意を喪失したかのような戦いぶりになっていた。
自力優勝の可能性が早々と消滅
この惨状を受けて、6月10日に三木肇監督の休養と、塩川達也ヘッドコーチの監督代行就任を発表したのだが、早々と自力優勝の可能性が消滅するなど、泥沼の状況からは脱却できていない。
深刻な混迷にファンの不満や不信感は臨界点に達しており、
「批判の矛先が球団の経営手腕や補強姿勢へと向かう中、今回の会見でこれ以上のトップ責任論を遮断し、関心を他へ逸らすためのガス抜きの意味もあるとみられています」(前出・スポーツ紙デスク)
ペナントレースはまだ中盤戦であり、選手はファンのために反撃を見せなければならない。雑な球団運営はなかなか改まらないだろうが…。
(渡辺優)

