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「頭にタトゥーを彫ったんで」元WANDS上杉昇が明かすスキンヘッドの理由と、脱退後の“覚悟”

「頭にタトゥーを彫ったんで」元WANDS上杉昇が明かすスキンヘッドの理由と、脱退後の“覚悟”

「自分の人生を歌っていく」54歳の上杉昇が見据える未来

猫騙の解散宣言はされていないが、2018年を最後に近年は目立った活動が確認されておらず、実質的には活動休止状態にある。上杉は現在、ソロシンガーとしての活動がメインとなっている。

筆者は10年前、上杉のデビュー25周年の際にもインタビューしたことがあるのだが、上杉は当時、WANDSについてこう語っていた。

《けっきょく、僕にとってWANDSっていうのは“名声”でもあり“レッテル”でもあるんですよ。だから“WANDSを壊すこと”が僕の人生のひとつの目標かもしれないですね》

今の上杉も“WANDSを壊すこと”を目標にしているのだろうか。

「この10年で気持ちは変わってきましたね。

WANDSは壊す・壊さないっていう存在じゃないっていうのが、今の考え方かな。

前はWANDS時代の曲を歌うことに抵抗があったんだけど、最近はライブでWANDSの曲を歌うことも増えたんですよ。

というのも、WANDSというバンドの存在というより、WANDSの歌と僕というシンガーは別ものだなと思うようになっているんです。

一番わかりやすいのは『世界が終るまでは…』でしょうね。

僕が作詞して僕が歌っていた曲なのは間違いないんですけど、もう『世界が終るまでは…』は僕から離れて一人歩きしてるんです」

海外のライブに招待され『世界が終るまでは…』を歌唱することもあるというが、そこで上杉はこう感じたんだとか。

「たとえば中国の会場に行くと、何千人という観客が日本語で一緒に歌ってくれるんですよ。海外では特に『SLAM DUNK』のアニメを通じてこの曲を知ってくれた人が多くて、彼らにとってはキラキラした青春ソングだったりするわけで。

『世界が終るまでは…』とかWANDS時代の歌って、日本も海外も関係なく、聴いてくれている人それぞれに想い入れがあって、シンガーとしての僕とは違うところに歩いていってる感覚なんですよ。

それまでは、アーティストと作品は直結しているものだと思っていたから、WANDSを壊さなきゃいけないって考えだったんですけど、今はアーティストと作品は別なんだなって気付いたんです」

上杉はシンガーとして、これからも自分の歌を届けていく。

「今は新しいアルバムに向けて楽曲作りをしています。それと去年予定していたアジアツアーが、一部公演が現地事情などにより中止・延期になってしまっていたので、アジアツアーを実現したいですね。ツアーの最後に日本でもやりたいです。

WANDS脱退後はオルタナティブ・ロックに進んでいきましたが、今はジャンルにこだわらず、WANDS時代の曲も猫騙時代の曲もやっています。

シンガーとして自分の人生を歌っていくつもりなので、ジャンルじゃなく、“上杉昇の歌”を聴いてほしいっていう思いが強いんですよ」

〈前編はこちらから『「『世界が終るまでは…』はそれまでの“WANDSと決別する歌”だった」元WANDS上杉昇が明かす脱退の真相…』

取材・文/堺屋大地 撮影/井上たろう

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