アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催によるFIFAワールドカップのグループF初戦で、日本は格上のオランダに二度のリードを許しながら追いつく激戦を展開した。3大会連続の決勝トーナメント進出に向けて、まずまずのスタートを切ったことになる。
今大会は高額年俸や高い市場価値(推定移籍金)を誇るスーパースターが目白押しだ。現在の日本代表は三笘薫(ブライトン)、南野拓実(モナコ)など、本来なら選ばれるべきメンバーを除いても、市場価値は400億円に迫るといわれる。
16年前の2010年、南アフリカ大会での市場価格は当時の日本円で約130億円といわれており、およそ3倍に膨れ上がった。今後の代表選手の活躍で価値はさらに上がるだろうが、悲しい現実がある。オランダ戦に先発出場した11人の合計年俸はMF鎌田大地の11億7000万円が最高で、堂安律(フライブルク)が10億7000万円。最初の同点ゴールを決めたMF中村敬斗(スタッド・ランス)は3億円、DF谷口彰悟(シント=トロイデン)にいたっては6000万円程度で、合計51億4000万円と試算されているのだ。
まずは大谷翔平の年俸を先発メンバー全員で超えるように
代表チームを取材するサッカーライターは、これを次のように評する。
「確かにJリーグの選手に比べれば、高給取りが多いですが、ヨーロッパのサッカー先進国に比べればまだまだ。例えばオランダ代表の総市場価値は約1395億円もあり、日本の3倍以上。そう考えると悲しくなりますね」
サッカー界と野球界という違いはあるが、例えば大谷翔平の年俸は100億円以上であり、
「サッカー界でもそんな選手が何人も出てほしい。まずは日本代表の先発メンバーの年俸総額が、大谷を超えるようになれば…」(前出・サッカーライター)
今大会がそのきっかけとなるか。
(阿部勝彦)

