
クルマ好き、モータースポーツファンの心を震わせるビッグニュースが飛び込んできた。トヨタが世界に誇るGAZOO Racingが、ニュルブルクリンクで鍛え上げた限定モデル「GRMNカローラ」を世界初公開。ベース車からさらなる野生味を追求した、まさに“究極のGRカローラ”。一体どこがそこまで凄いのか?自動車ライターがその全貌を徹底解説する。
ニュルブルクリンクで鍛え上げた「GRMNカローラ」が世界初公開
トヨタのモータースポーツ活動を担うGAZOO Racingは、ドイツ・ニュルブルクリンク(ニュル)で鍛え上げられた「GRMNカローラ」を世界初公開した。「GRMNカローラ」はニュルをドライバーが安心して全開で走り切れることを目指した「究極のGRカローラ」と謳われる。日本、北米、豪州の各市場を中心に台数限定で販売される予定で、日本国内においては2026年秋ごろからスマートフォン向けアプリ「GR app」を通じて申し込み受け付けを開始する。発売時期は2027年内という。
今回の発表に合わせて、「GR-DAT(8速AT)を搭載した究極のGRカローラの5シーターモデル」と位置づけるモデル「GRカローラMORIZO RR」を開発中であることも明らかになった。「GRMNカローラ」「GRカローラMORIZO RR(プロトタイプ)」は6月28日まで富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンターに車両展示されている。
限界走行で磨かれたクルマとの一体感、ベース車の進化にも貢献
「GRMNカローラ」は、マスタードライバー・モリゾウの「GRMNを名乗るならニュルをしっかり走れるクルマに」という言葉を受けて、「GRカローラ」をベースに開発をスタート。ニュルでの走行テストのみならず、日本のスーパー耐久シリーズ(S耐)への参戦、さらに最新のドライビングシミュレーターをとおして開発が進められたが、それでも実際にニュルを走り込むと、想定外の課題に直面したのだった。
ここで浮かび上がった課題を再び持ち帰り、ひとつずつ解決し、またニュルを走り込み、限界走行域に至ってもクルマとドライバーがしっかり対話し続けられる、クルマとの一体感の高さを追求していった。
こうしてようやく完成したのが今回世界初公開された「GRMNカローラ」。その開発で得られた知見は、ベースとなるGRカローラの進化にも活かされている。2025年9月発表、11月発売モデル(25式後期)のGRカローラで、ボディの構造用接着剤の塗布を13.9m延長した32.7mとしボディ骨格を強化したことや、クールエアダクトを装備して高負荷走行時の吸入空気温度の上昇を低減したのは、ニュルでの学びを生かした結果だった。
