「明日は先発させる予定だ」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が現地時間6月16日(日本時間17日)のレイズ戦で定例の試合前会見に臨み、そう言った。17日(日本時間18日)の同カードで、大谷翔平は「1番・DH兼先発投手」で出場するようだ。
6月11日のパイレーツ戦で、大谷は左膝の炎症により、第5打席で代打を送られた。翌日は大事を取って休んだが、その後は打者出場を続けているので、重傷でないことははっきりしている。
ロバーツ監督は左膝炎症における「投手・大谷」の調整についても語っていたが、現地メディアが聞きたかったのはそのことではなかった。今、アメリカの野球メディアは「大谷が何イニングを投げるのか」に強い関心を持っているからだ。
投手・大谷は絶好調。ここまで11試合に登板して6勝2敗、防御率1.06。1イニングあたりにどれだけの走者を出したかを示すWHIPは0.84と、ハイレベルな数字を残している。
日本人投手としては初めてとなる、サイ・ヤング賞の受賞が予想されているゆえんだ。登板回数が気になるのは、そのためである。なにしろ大谷はここまで、計67回2/3しか投げていない。
規定投球回数には到達せず150イニング程度で終わる
これに対し、サイ・ヤング賞候補にノミネートされてきそうなライバル投手たちはここまで、80イニング以上を投げている。昨年ブレイクしたフィリーズのクリストファー・サンチェスは99イニング、昨年サイ・ヤング賞を受賞したブレーブスのクリス・セールは78回1/3。マーリンズのサンディ・アルカンタラは97回1/3イニングで、6勝を挙げている。
近年、サイ・ヤング賞に選ばれた投手は180イニング以上の投球で、大谷が現在の6イニング目途で降板するサイクルを続けていけば、規定投球回数の162イニングには到達できず、150イニング程度で終わってしまう。そうなれば、サイ・ヤング賞の投票に影響するのは必至だ。現地記者が言う。
「打者としても出場しなければならないので、大谷に長いイニングを投げさせることには賛成しかねます」
前例は少ないが、リリーフ投手が選ばれた年もある。規定投球回数に到達できない大谷がサイ・ヤング賞投手に選ばれるには、インパクトの強いピッチングをしなければならない。
(飯山満/スポーツライター)

