最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
【視覚障害者の日常】電車内のベストポジションを確保するまでに起こること

【視覚障害者の日常】電車内のベストポジションを確保するまでに起こること

・気を遣わせないようにしたら…

あと、こんなことも試している。

「運動不足なので立っています」という、なんとも個人的な理由である。

だが、これが思った以上に効果があった。

どうやら周りの方も、「この人は座りたい人ではない」と判断してくれているようで、ドア脇にいる時がさらに快適になった。

しかし、これには落とし穴もあった。

月に数回、地元に戻る用があるのだが、1時間半ほど電車に乗る。

当然、途中で座りたくなる。

だが、どれだけ車内が空いていても、誰も声をかけてくれない。

そりゃそうである。

「運動不足なので立っています」と、自ら宣言しているのだから。

しかも、一度これを掲げてしまうと、謎のプライドが邪魔をして、こちらから「やっぱり座りたいです」とも言えない。

人は時に、自分で作った設定に苦しめられる……。

別にルールを変えてほしいわけではない。

ただ、ドア脇が空いていると、その日1日の移動が少しだけ楽になる。

私は今日も、ドアが開く音を聞きながら、そっと手を伸ばしている。

執筆:緑(RYOKU)
Photo:RocketNews24.
イラスト:Gemini

あなたにおすすめ