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「これ、どこの国の言葉?」唐津Farm&Foodが届けた離島の環境学習

高島の海岸で、ごみを拾う子どもたち。その中の一人が、漂着したボトルを手に取りながら「これ、どこの国の言葉?」と声を上げました。

海のごみ問題というと、難しい環境課題のように感じるかもしれません。しかし、その日子どもたちが見つけたのは、ごみそのものではなく、海の向こう側と自分たちの暮らしがつながっているという事実でした。

2026年6月5日の「環境の日」、佐賀県唐津市の離島・高島では、高島小学校の全校児童13人が参加する海ごみ学習とビーチクリーンが行われました。活動には唐津南高校の生徒やプロバスケットボールチーム・佐賀バルーナーズ、そして環境教育に取り組むNPO法人唐津Farm&Foodも協力。世代や立場を超えた学びの場が島に広がりました。

また、この取り組みは単発の清掃活動ではありません。回収したペットボトルキャップは後日、高島の形をしたキーホルダーへと生まれ変わる予定です。拾って終わりではなく、その先の「考えること」や「未来につなげること」まで見据えた活動が続けられています。

今回は、高島で行われたビーチクリーンの様子とともに、離島を舞台に環境教育を続ける唐津Farm&Foodの取り組みについて紹介します。

離島・高島で全校児童13人が参加 環境の日のビーチクリーン

佐賀県唐津市の離島・高島で6月5日、「環境の日」にあわせた海ごみ学習とビーチクリーンが行われました。参加したのは高島小学校の全校児童13人。島の子どもたち全員が参加する特別な一日となりました。

活動は午前と午後の二部構成で実施され、午前中は海洋ごみについて学ぶ講習会を開催。海にはなぜごみが流れ着くのか、遠くの海で捨てられたものがなぜ離島の海岸まで運ばれてくるのかなど、子どもたちは身近な海を通して環境問題について学びました。

午後になると、舞台は教室から海岸へ移ります。岩場や浜辺には、ペットボトルや発泡スチロール、漁具の浮き球など、さまざまな漂着ごみが残されていました。子どもたちは一つひとつ丁寧に回収しながら、ごみの種類や数についても記録していきます。

この日集まったごみは、ごみ袋8袋分に加え、漁具のブイやタンクなどリヤカー2台分にもなりました。一見すると美しく見える離島の海岸にも、多くの漂着ごみが存在していることが分かる結果となりました。

ただ海岸をきれいにするだけではなく、実際に自分の手で拾い、記録し、考える。高島で行われたビーチクリーンは、子どもたちにとって海の現状を知る貴重な学びの機会となったようです。

「これ、どこの国の言葉?」子どもたちが海に国境がないことを知った日

海岸でのごみ拾いは、ただごみを集める作業ではありませんでした。
子どもたちは岩場や海岸線を歩きながら、流れ着いたペットボトルや発泡スチロール、漁具などを次々と回収していきます。その中には、見慣れない文字が書かれたボトルもありました。

海に流れ出たごみは、潮の流れや風の影響を受けながら国や地域を越えて移動します。普段の生活ではなかなか実感しにくいことですが、実際に漂着ごみを目の前にすることで、子どもたちは海が世界とつながっていることを自然に理解していきました。
教室で学ぶ知識も大切ですが、自分の目で見て、自分の手で触れた体験は強く記憶に残ります。海に国境はないという言葉を何度聞くよりも、一つのボトルとの出会いが子どもたちに大きな気づきを与えたのかもしれません。

海岸には、波によって白くすり減ったサッカーボールや浮き球なども残されていました。長い時間をかけて海を漂ってきたことを感じさせるそれらのごみは、海洋ごみ問題の現実を静かに伝えていたようです。

環境問題というと難しく聞こえることもありますが、高島での活動は「海の向こうで起きていることが、自分たちの島にもつながっている」ということを、子どもたちが自ら発見する時間になりました。だからこそ、この日の学びは単なるビーチクリーンにとどまらない価値を持っていたのではないでしょうか。

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