●所有PCがWindows 10なら、確実に早期の買い替えがおすすめ
今秋以降にノートPC価格がさらに上昇するかどうかは、為替、部材価格、メーカーの価格戦略、販売店の在庫状況などに左右されるため、確実とはいえない。価格が落ち着く可能性もゼロではないし、メーカーや販売店などのキャンペーンによって一時的に買いやすくなるタイミングもあるだろう。
ただし、現在使っているPCのOSがWindows 10なら、話は別だ。前述の通り、Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しており、通常利用におけるセキュリティ更新プログラムや機能更新、テクニカルサポートは提供されていない。PCそのものは使い続けられるが、安全に使い続けられるかは別問題だ。
サポートが終了したOSを使い続ける最大のリスクは、セキュリティだ。新たな脆弱性が見つかっても、通常のセキュリティ更新が提供されないため、ウイルスやマルウェア、不正アクセスの危険性が高まる。インターネット検索やメール、ネットショッピング、オンラインバンキング、クラウドサービスなどを日常的に使うPCであれば、なおさら注意が必要だ。
また、セキュリティソフトを入れていれば十分というわけでもない。OSそのものの脆弱性を突かれる攻撃に対しては、セキュリティソフトだけでは守りきれないケースがある。さらに、今後はアプリや周辺機器、クラウドサービス側がWindows 10を動作保証の対象外にしていく可能性もある。動作はしていても、徐々に使い勝手や信頼性が損なわれていくことも考えられる。
Windows 11へ無償アップグレードできるPCであれば、まずはアップグレード可否を確認したい。ただし、Windows 10世代のPCの中には、CPUやTPM、メモリ、ストレージなどの要件を満たさず、Windows 11へ正式対応できない機種もある。その場合は、買い替えが現実的な選択肢になる。
特に、購入から5年以上経過したノートPCでは、OSだけでなくバッテリーの劣化、ストレージ容量不足、メモリ不足、起動やブラウザ動作の遅さなど、複数の不満が重なっていることも多い。Windows 10サポート終了は、そうした不満を見直すきっかけでもある。
PC価格の先行きには不確定要素がある。しかし、Windows 10搭載PCを使い続けるリスクはすでに現実のものになっている。価格の上昇を警戒しつつ、安全性や快適性も考えるなら、早めに買い替えを検討する意味は大きい。
価格の先行きは不透明だが、セキュリティと快適性を考えれば先送りのリスクは大きい。新旧モデルの価格差と在庫状況を比較しながら、自分にとって最適なタイミングでの購入を検討することが重要だ。(OFFICE BIKKURA・小倉 笑助)

