本当に守りたかったのは誰か
彼女に理由を言えなかったのは、説明すればもっと彼女を傷つける気がしたからです。けれど、それだけではありませんでした。あの噂の中心に自分の名前があることが、僕自身も怖かったのだと思います。彼女のためと言いながら、本当は自分が逃げたかっただけなのかもしれません。名前を外すかどうかを、彼女に一度も相談しなかったこと。それが一番、彼女から大切なものを奪っていたのだと、距離を置かれて初めて気がつきました。
そして...
彼女の名前を勝手に消したことは、どんな理由があっても僕の間違いでした。守るかどうかを決めるのは、僕ではなく彼女自身だったはずです。次に話せる機会があれば、噂のことも、自分が怖かったことも、全部正直に伝えようと思います。そして、本当はあの謝辞の一番上に、彼女の名前を書きたかったのだと。許してもらえるかはわかりません。それでも、もう一度きちんと向き合うことから始めたいと思っています。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
