「普段、あまり顔を合わせないセとパの球団幹部が交流戦中にトレードの話をすることがあります。同一リーグだと、シーズン途中の交換トレードは成立しにくいので」(ベテラン記者)
そのシーズン途中の戦力補強を海外に求めるケースもある。阪神とDeNAが米ニューヨークで激突していた。日本時間5月31日、メッツが左腕リリーバー、アンダーソン・セベリーノ(31)をメジャーリーグ昇格が可能な40人枠から外した。
事実上の解雇だ。現地メディアによれば、その解雇理由は「NPB行き」。しかも、「阪神タイガースに行くようだ」とあり、日本国内のスポーツメディアも「調査中」と報じていた。
「セベリーノのインスタグラムを見ると、アイコンが阪神の球団エンブレムになっていました」(同)
阪神の紋章から一転…DeNAへと動くSNSの足跡
6月8日、再度セベリーノのインスタを見てみると、アイコンは漫画『ドラゴンボール』の孫悟空に変更されていた。彼がチェックしているアカウントも確認すると、NPB関係はDeNAだけだった。
また、DeNAが外国人投手のコックスの自由契約を発表したのは、同じ6月8日。
「外国人選手枠を空けて、セベリーノを獲る」と思われたが、阪神も黙って引き下がるわけにはいかない。
「セベリーノは最速100マイル(約161キロ)を誇る投手で、3Aでの今季の防御率は1点台。メッツはナ・リーグ東地区の最下位で、シーズン後半戦は若手起用に切り替える予定です。セベリーノは、出場機会に飢えています」(現地記者)
米マイナー選手が羨む日本球界の育成環境
阪神、DeNAの外国人選手をめぐる衝突といえば、昨年オフのデュプランティエが思い出されるが、こんな情報も聞かれた。
「チャンスに飢えているマイナー選手は、藤浪晋太郎(32、現DeNA)を参考にしているようです。藤浪とセベリーノは同じチームでプレーしたことはありませんが、藤浪は英語が堪能で米球界にいた頃は日本の球界について質問されていました。コーチがマンツーマンで教えてくれる環境に、マイナー選手たちは興味を持っていました」(同)
その藤浪は、二軍暮らしが続いている。制球難克服のため、球団スタッフが付きっきりになることも多いが、成果は見られない。藤浪が活躍していたら、今回のセベリーノ争奪戦は起きなかったはずだ。
