サッカー日本代表がW杯北中米大会で3大会連続5度目の決勝トーナメント進出へ、大きく前進した。1次リーグ第2戦、チュニジア(日本時間21日)との戦いを4-0で快勝。次のスウェーデン戦(同26日)で引き分け以上ならば、文句なしの進出となる。
森保一監督はチームにまだ「余力」が十分あるとみて、
「目の前の勝利を掴み取るためにベストを尽くします」
今大会は、これまでのW杯とは違った光景がある。日本サッカー協会(JFA)のトップ、宮本恒靖会長がチームに帯同していることだ。
「大会前に国内での取材のオファーをほとんどお断りして、現地入りしました」(JFA関係者)
自身のSNSでは大会期間中に、多くの発信をしている。
前回大会の田嶋幸三前会長(現・名誉会長)は国際サッカー連盟(FIFA)理事を兼任していたこともあり、ほとんどチームには帯同しなかった。
宮本会長はこの4月から、任期2年の2期目に入っている。今期の最重要ミッションは、W杯後の代表チームの編成だ。
「W杯は代表監督の品評会でもあります。大会期間中に多くの売り込みがある。今後の方針は全て、宮本会長のハラひとつですよ」(サッカー担当記者)
「次は外国人監督にすべき」という根強い声
優勝を目標に掲げている森保ジャパンだが、本来ならその「評価」をするのは技術委員会だ。しかし今大会では、代表チームを統括する山本昌邦チームダイレクターが兼任している。
宮本会長が森保監督を「評価」するわけだが、森保監督が9歳年上だ。W杯で2大会連続の快進撃が続く日本代表について、JFA内部では「次は外国人監督にすべき」という声が根強くある。
ひとつでも負ければ一気に逆風が吹くのが、サッカーの世界。宮本会長が自身の任期での「公約」がひとつある。FIFA理事選への立候補だ。田嶋前会長のFIFA理事の任期は来年まで。宮本会長がFIFA理事になるためには、アジアサッカー連盟(AFC)からの選出枠として、加盟47カ国による投票がある。
「中東勢や中韓勢など、ライバルは数多い」(前出・サッカー担当記者)
これから宮本会長の「外交力」が重要視されるというわけだ。
W杯の現地に早々と入った理由は、ポスト森保の決定とFIFA理事の就任という、宮本会長の大仕事があったからだった。
(小田龍司)

