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メッセージを送る相手を間違えた僕。隠していた新しい部屋のことが、こんな形でばれかけた

メッセージを送る相手を間違えた僕。隠していた新しい部屋のことが、こんな形でばれかけた

不安にさせたかったわけじゃない

送信したあとで、彼女が今どんな気持ちでいるかを想像しました。身に覚えのない番号が届き、知らない建物の名前があって、問い詰めても気にしないでとしか返ってこない。これでは、よくない想像をするなと言うほうが無理です。

驚かせたいという僕の気持ちは、結局のところ自分本位なものでした。サプライズという言葉でごまかしていただけで、用意が整うまで黙っていられる自分に、どこか酔っていたのかもしれません。

そのせいで、いちばん安心させたい相手を、いちばん不安にさせてしまいました。画面の向こうで彼女が眠れずにいるかもしれない。そう思うと、計画も家具も、急にどうでもよくなりました。

そして...

翌日、僕は彼女に会いに行きました。隠しておくつもりだった鍵を手のひらにのせて、そのまま差し出します。

「実は、新しい部屋を借りたんだ」

そう打ち明けると、彼女はしばらく言葉を探すような顔をして、それから少しだけ笑いました。怒られても仕方がないと思っていたので、その表情に救われた気がしました。驚かせる計画は、こんな形であっけなく終わってしまいました。

それでも、よかったと思っています。秘密を守ることより、彼女を不安にさせないことのほうが、僕にはずっと大事だったからです。次に何かを伝えるときは、もったいぶらずに、自分の言葉でちゃんと話そう。そう決めて、僕は彼女と、新しい部屋へ向かいました。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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