チュニジア戦に4-0で圧勝し、森保ジャパンが決勝トーナメント進出に近づいたサッカーW杯で、「場外乱闘」が起きた。日本が歓喜に包まれる中、競技場で観客席に「旭日旗」とみられる旗が掲げられたとして、例によって韓国メディアが猛反発したのだ。
「破廉恥な日本」「歴史的試合に泥」と報じ、バッシングは日に日に勢いを増している。
最初に「過去の日本帝国主義と軍国主義を象徴する旗」を国際大会で応援道具として持ち出すことはなにごとか、と噛みついてきたのが韓国メディア「スポータルコリア」と「イーデイリー」だった。「アジア経済」「JIBS」が、これに追随。2022年カタールW杯で日本サポーターが旭日旗を掲げ、FIFAの安全要員に制止された事例を引き合いに出して「W杯1000試合目という歴史的な試合に泥を塗った」と痛烈な批判を展開している。
とはいえ、問題の映像は試合中にたまたま映り込んだもので、その旗の持ち主が誰なのかは、わからない。旗を掲げていた人物の国籍や身元を示す決定的な証拠はないのだ。
「過去の国際大会では、外国人が日本の文化を深く知らずに、面白半分で旭日旗を掲げたケースがありました。映像が世界に向けて配信されることを前提に、故意に物議を醸して日本への制裁やイメージダウンを狙う、といった疑惑を持たれるケースも。今回の『日本人がやった』という前提で国全体を断罪する韓国メディアの姿勢に、『勝利に水を差すための意図的な切り取りではないか』と懐疑的な声が噴出するのは当然のことでしょう」(サッカージャーナリスト)
2011年の日韓戦「猿まねポーズ」問題を機に発生
「旭日旗=悪」という図式が完成したのは、2011年のサッカーアジアカップ日韓戦以降だとされるが、不思議なことにそれまでは、なんら問題視されることはなかった。
「2011年の日韓戦で、韓国代表のキ・ソンヨンがPKによる先制ゴールを決めた際、テレビカメラに向かって自分の顔の両頬を膨らませ、左手で掻くような『猿まね』ポーズをとりました。この行為が人種差別的な意味合いを持つ仕草として、物議を醸すことになりました。するとこの選手がSNSに『観客席にあった旭日旗を見て涙が出た』とコメント。これ以降、旭日旗に敵意が向けられるようになったとされます」(前出・サッカージャーナリスト)
国際的にも大きな問題として扱われていなかったことに、新たな「政治的・歴史的な文脈」を付け加えたというわけだ。
2022年カタールW杯で通算7勝と並んだ日韓は、今大会でもともに通算勝利数を8に伸ばし、アジア勢最多勝利記録を更新。フィールド内外での戦いは、しばらく続きそうだ。
(灯倫太郎)

