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新品エアコン高騰で注目集める「中古」、猛暑と省エネ基準で問われる買い替えの判断軸

新品エアコン高騰で注目集める「中古」、猛暑と省エネ基準で問われる買い替えの判断軸

中古エアコン普及の壁は「保証」と「施工」

中古エアコンへの関心が高まる一方で、消費者が抱きやすい不安は明確である。「すぐ壊れないか」「保証はあるのか」「設置後に不具合が出たら誰が対応するのか」といった点だ。

アイスタでは「アイスタおまかせエアコン」として、自社で買取・点検・整備・クリーニングした中古エアコンを販売している。同社の説明では、設置工事・送料込みで49,500円(税込)から提供しているという。また、対象商品には最大3年保証を設け、学生証の提示で4年保証へ延長するサービスも実施している。穐山氏は「以前は中古エアコンに不安を持つ人も多かったが、最近は価格だけでなく保証やサポート体制を重視する傾向が強まっている」と話す。中古家電が選ばれるには、販売前の動作確認やクリーニングだけでなく、設置後の対応まで含めた仕組みが必要になる。

一方で、長期保証や施工対応をどこまで広域で維持できるかは事業者側の課題である。現在、同社の3年保証の対象エリアは自社対応が可能な一部地域に限られるという。全国展開を進める場合、加盟店や協力業者との施工品質の標準化が問われることになる。

家電リユースは資源循環の受け皿になるか

中古エアコンの広がりは、家計防衛だけでなく資源循環の観点からも意味を持つ。経済産業省によると、家電リサイクル法はエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などから有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物の減量と資源の有効利用を進めるための制度である。

一方で、まだ使える家電を廃棄ではなく再使用に回すリユースは、リサイクルとは異なる循環の選択肢となる。買い替えや引っ越し、遺品整理、生前整理の場面で発生する家電をどのように再流通させるかは、今後のリユース市場にとって重要なテーマである。穐山氏によると、同社の買取事業では高齢化やライフスタイルの変化を背景に、遺品整理や生前整理に伴う相談も増えているという。単なる買取価格の提示だけでなく、何から片付ければよいかわからないという相談に対応する場面もあると話す。

ただし、リユース家電の普及には、消費者が安心して選べる情報開示が欠かせない。年式、整備状況、保証範囲、設置工事の条件が分かりにくければ、中古品への不安は解消されにくい。中古エアコンが市場に定着するかは、価格の安さではなく、品質管理とアフターサポートをどこまで可視化できるかにかかっている。


【取材協力】
株式会社アイスタ
代表取締役 穐山泰郎氏

出張買取MAX
https://www.kaden-max.com/

中古家電専門店 リサイクルショップアイスタ
https://www.recycleshop-aisuta.com

配信元: TREND NEWS CASTER

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