『クラウンジュエル』が現地時間11日、オーストラリア・パースで行われ、ジョン・シーナがAJスタイルズと最後の対決。かつてのライバルたちの得意技を連発し、大熱戦を制した。
12・13ワシントンDC大会『サタデーナイト・メインイベント』での引退を控えるシーナはこの日、SNSで自ら対戦要求したAJとの一騎打ちに臨んだ。両者は48歳で同い年。AJも来年引退を表明しており、これが7年ぶりにして最後の対決となった。
シーナは最後のオーストラリア登場。割れんばかりの大歓声で迎えられた。両者の一挙手一投足に沸く中、シーナは序盤からアティテュードアジャストメントの構え。阻止したAJがスライディングエルボーを連発して先制した。シーナもフライングショルダーを連発して反撃。プロトボム、ファイブナックルシャッフルと得意技を連発すると、早くもアティテュードアジャストメントをさく裂させた。
AJも2発目のアティテュードアジャストメントを食い止め、牛殺しを敢行。スタイルズクラッシュを仕掛けたが、切り抜けたシーナはかつてのライバルだったザ・ミズの得意技スカルクラッシングフィナーレで逆襲する。AJもTNA時代に激闘を繰り広げたスティングの得意技スコーピオンデスドロップ(リバースDDT)で対抗。シーナがSTFで捕らえてもクロスフェースで切り返す。反転して逃れたシーナはキャメルクラッチに持ち込んだが、AJも切り抜け、胴締めスリーパーで絞め上げた。
シーナもカーフクラッシャーを食い止め、クリス・ジェリコばりのウォールズ・オブ・ジェリコで捕獲。逃れたAJも今度こそのカーフクラッシャーを決め、シーナのSTFに捕まっても、スタイルズクラッシュをさく裂させた。続くフェノメナールフォーアームはシーナが回避し、ブレイ・ワイアットばりのシスターアビゲイルを敢行。場内がスマホライトの光に包まれた。
AJはインディー時代のライバルであるクリストファー・ダニエルズばりのエンジェルウイングス(ダブルアーム式フェースバスター)を敢行。アックスギロチンドライバーで突き刺す。シーナはランディ・オートンばりのエレベイテッドDDT、RKOで対抗したが、続くパントキックが不発に終わると、AJは掟破りの逆アティテュードアジャストメントを決めた。
続く掟破りの逆ファイブナックルシャッフルはシーナが阻止。アンダーテイカーばりのチョークスラムで叩きつけた。AJがスワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュを繰り出したが、シーナは両ヒザで迎撃。それでもAJはショーン・マイケルズばりのスイート・チン・ミュージックを見舞い、フェノメナールフォーアームを発射する。スタイルズクラッシュはシーナが阻止し、アティテュードアジャストメントで逆襲。アンダーテイカーの必殺技ツームストンパイルドライバーで突き刺すと、アティテュードアジャストメントでダメ押しして3カウントを奪った。
シーナがAJとの大熱戦を制した。試合後、倒れたままのAJを抱き起こして抱擁。互いの手を挙げて称え合った。これでシーナは11・29『サバイバーシリーズ』を含め、引退まで残り4試合となった。
『クラウンジュエル』の模様は日本国内ではABEMAにて生放送された。

