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キャデラックF1、旧車借りてのテスト計画に「誤解ある」マシン開発の知見よりも”メカニックの経験”が大事

キャデラックF1、旧車借りてのテスト計画に「誤解ある」マシン開発の知見よりも”メカニックの経験”が大事

2026年からF1に参戦するキャデラック。彼らはフェラーリ旧型マシンによるテスト実施を目指しているが、この計画に対しては外部から誤解されている部分があるとチーム代表が語った。

 キャデラックは最近、シミュレータドライバーのラインアップやテストドライバーが決定し、参戦に向けて体制が整いつつある。

 ただ2026年シーズンの参戦に向けてキャデラックには、まだ物理的な面では不足がある。そのひとつがマシンである。新レギュレーションに準拠したマシンは来年までコースに現れる予定はない。しかもキャデラックは新チームであるため、旧型車を持っておらず、他チームのように旧マシンを使ったテスト(TPC)を行なうこともできないのだ。

 しかしキャデラックは別の解決策を模索……他チームの旧型マシンを”借用”してテストすることを目指している。そのマシンを”貸し出す”のは、当面の間キャデラックにパワーユニットを供給することになっているフェラーリだと見られている。

 キャデラックF1のグレアム・ロードン代表は、このテスト計画については”誤解”されている部分があると語る。テストを行なうことによるアドバンテージがあっても、それはマシンについてではなく、メカニックなどが経験を積むことにあるとロードン代表は主張した。

「我々はTPCレギュレーションの下、チームが行なうことのできるテストを検討してきた」

 シンガポールGPでロードン代表はMotorsport.comにそう語った。

「我々には旧マシンが無い。ただ、そもそも旧マシンをテストする必要が無いため、TPCという言い方が適切ではないかもしれない」

「実際のところ、我々の興味の対象は“今のチームのテスト”にある。そのために、実際のマシンを使いたいんだ。我々が実施してきている多くのシミュレーションでは、できるだけ現実に近づけようとしているがね」

「色々な人達が、他チームの旧マシンを使ったテストをすることで、(技術的な)アドバンテージが得られると誤解しているように思う。我々がテストするのはクルマではなく、ヒトなんだ」

「確かにアドバンテージを得ようとしているが、それはマシンに関してではない。我々が期待するのは、ウチのメカニック達が、ピットレーンにいる他の全てのメカニックたちが毎日マシンを触っているのと同じ経験を積んでもらうことなんだ」

 最悪の場合、キャデラックは耐久レースのLMDhマシンを使ってピットストップ練習をすることは可能だろう。しかし、F1デビューに向けて細部までF1をシミュレートすることを彼らは目指しているため、現行のF1マシンに近い最善の選択肢を求めているのだ。

「メカニックに、F1のマシンを扱う“筋肉の記憶”を身につけさせなければならない」と、ロードン代表は言う。

「タイヤブランケットを掛ける動作を習熟させる必要があるし、車のサイズ感や発する熱量、それが持つ存在感も違う。ひとつひとつをできるだけ近づけてシミュレートすることが重要なんだ」

「チーム設立の中で、こういったループは何度も経験してきた。できる限り、全てを近づけていくことが本当に重要なんだ」

 そしてロードン代表はフェラーリとの交渉は「理に適っている」と認めた。なおその場合には、フェラーリがFIAからマシン貸出の承認を得ることになる。またそのマシンは、通常TPCで使われている2年前のモノよりも古くても問題が無い可能性もある。

「我々は(フェラーリの)カスタマーなので、(旧マシンを借りるのは)理に適っている」

「ただ繰り返しになるが、我々はそのマシンから何かを学ぼうとしているわけではない。サイズ感や形状が大体合致していることが大事なんだ。シミュレートするためだから、色だってどうでもいい」

「他のチームのマシンを借りる場合、そのチームがFIAから承認を受ける必要がある。そして我々はあらゆる作業にFIAをステップ・バイ・ステップで関与させている。我々に隠すことはないからだ」

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