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【NBA新シーズン展望・ウエスト編】王者サンダーが本命も、ナゲッツ、ロケッツ、レイカーズらが肉薄する“群雄割拠”<DUNKSHOOT>

【NBA新シーズン展望・ウエスト編】王者サンダーが本命も、ナゲッツ、ロケッツ、レイカーズらが肉薄する“群雄割拠”<DUNKSHOOT>

新シーズン開幕のカウントダウンが迫るNBA。昨プレーオフの激闘とオフの補強を経て、今季はどんな展開になるのか。ここでは東西のカンファレンス別に2025-26シーズンの展望をお届けする。イースタン・カンファレンス編に続き、今回はウエスタン・カンファレンス編だ。

■ウエスタン・カンファレンス 2024-25シーズン順位
※カッコ内はプレーオフの結果、C=カンファレンス、PI=プレーイン・トーナメント

1位 オクラホマシティ・サンダー/68勝14敗(優勝)
2位 ヒューストン・ロケッツ/52勝30敗(1回戦敗退)
3位 ロサンゼルス・レイカーズ/50勝32敗(1回戦敗退)
4位 デンバー・ナゲッツ/50勝32敗(C準決勝敗退)
5位 ロサンゼルス・クリッパーズ/50勝32敗(1回戦敗退)
6位 ミネソタ・ティンバーウルブズ/49勝33敗(C決勝敗退)
7位 ゴールデンステイト・ウォリアーズ/48勝34敗(C準決勝敗退)
8位 メンフィス・グリズリーズ/48勝34敗(1回戦敗退)
9位 サクラメント・キングス/40勝42敗(PI敗退)
10位 ダラス・マーベリックス/40勝42敗(PI敗退)
11位 フェニックス・サンズ/36勝46敗
12位 ポートランド・トレイルブレイザーズ/36勝46敗
13位 サンアントニオ・スパーズ/34勝48敗
14位 ニューオリンズ・ペリカンズ/21勝61敗
15位 ユタ・ジャズ/17勝65敗
  連覇を目指すサンダーの本命は動かない。とはいえほかにも侮り難いチームが多く、意外な混戦となる可能性も秘めている。

 MVPのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーを軸として、リーグ最多の68勝をあげたサンダーは今季、史上3チーム目の70勝を狙えるのではないかとの声も出ている。

「選手層が厚く、伸び盛りの若手が多いチームにMVPまでもいるのがオクラホマ。しかも昨季はチェット(ホルムグレン)と(アイザイア)ハーテンスタインが(シーズンの一部で)いなかったのに、だ」

 NBAアナリストのザック・ロウはこのように発言し、史上最多タイの73勝も不可能ではないと見ている。強力無比のディフェンスが崩れるとも考えにくく、マイナス要素が最も少ないチームであるのは間違いない。 対抗馬の一番手は、昨季のカンファレンス準決勝でサンダーと接戦を演じたナゲッツ。ビッグマンとして史上初の年間トリプルダブルを達成したニコラ・ヨキッチは、依然として世界最高のバスケットボール選手であるが、彼を支えるサポーティングキャスト、とりわけベンチの層の薄さがここ数年の課題だった。

 今オフは強力な控えセンターとしてヨナス・ヴァランチュナスを獲得したほか、キャメロン・ジョンソン、ティム・ハーダウェイJr.、ブルース・ブラウンも加え、控えの顔ぶれはかなり充実している。フルシーズンでの指揮は初めてのデイビッド・アデルマンHC(ヘッドコーチ)の采配次第では、再びファイナルの舞台へ返り咲くこともあり得る。

 ケビン・デュラントを獲得したロケッツも優勝候補の一角に数えられているが、司令塔のフレッド・ヴァンブリートがケガで全休となったのが痛い。昨季のスタッツは突出したものではないが、強力なリーダーシップの持ち主であり、何よりロケッツはポイントガードに人材を欠いている。1年目は期待外れだったドラフト3位のリード・シェパードに、成長が見られないようだと厳しい。
  逆にシェパードに穴埋めが務まるなら、デュラントの加入で攻撃の負担が減るアルペレン・シェングンや、リーグ有数のディフェンダーに進化したアメン・トンプソンら好選手揃いとあって、カンファレンス2位だった昨季を上回る成績も期待していい。

 2年連続でカンファレンス決勝に進んでいる割に、ウルブズは前評判がそれほど高くはない。アンソニー・エドワーズ、ジュリアス・ランドル、ルディ・ゴベアを中心としたチーム作りに天井が見えた感があるからだろう。

 しかも優秀なペリメーター・ディフェンダーのニキール・アレキサンダー・ウォーカーが抜け、彼に代わる選手も獲っていない。引き続き上位を狙えるチームではあっても、3強に割って入るには、エドワーズのさらなるステップアップが必要だ。

 レイカーズ、クリッパーズのLA勢も上位を窺う。レイカーズは守備が売りのマーカス・スマート、シューターのジェイク・ラレイビア、そしてアンソニー・デイビスの退団後に穴となっていたセンターにはディアンドレ・エイトンと、弱点を埋める補強はできた。移籍2年目のルカ・ドンチッチがチームを掌握し、オースティン・リーブスや八村塁ら、周囲のタレントを上手く使うことができれば、上位3強にとっても怖い存在になるだろう。 クリッパーズもブルック・ロペスとジョン・コリンズが加入し、フロントコートの強化に成功。ガード陣にもブラッドリー・ビールを加え、クリス・ポールも全盛期の力こそないものの、精神的な支柱としては大いに力になりそう。ただしリーグで最も平均年齢の高いチームでもあり、カワイ・レナードをはじめとするベテラン勢の体調管理が重要になりそうだ。

 同じく高年齢集団のウォリアーズは、『ESPN』の勝敗予想ではサンダーに次いで2位となっている。選手層の厚さが高評価の理由のようだが、目立った新戦力の加入もなく、FA(フリーエージェント)となりながら残留したジョナサン・クミンガや、ブランディン・ポジェムスキーら若手の台頭がないと先細りになるのではないか。

 昨季は前半戦を2位で折り返しながら、最終的に8位まで転落したグリズリーズも、デズモンド・ベインをトレードするなど、反転に向けての明るい材料は少なめ。キングスも似たような状況で、戦力的に大きなマイナスこそなかったが、主な新戦力はデニス・シュルーダーくらいとあっては、昨季の40勝からの上積みは難しいと判断せざるを得ない。
  ドラフト1位でクーパー・フラッグが加入し期待の高まっているマーベリックスは、故障離脱中のカイリー・アービングが復帰する時期によって、プレーオフ進出の可否が決まりそうだ。それまではシューティングガードに身長201cmのナジ・マーシャルが入るビッグラインナップを敷く可能性もあり、そのような意味でも注目のチームだ。

 昨季の下位球団の中で、最も上昇が見込めるのはスパーズだ。昨季もヴィクター・ウェンバンヤマが病気で離脱しなければ、プレーインを目指せる位置にはつけていた。ウェンバンヤマは完全に回復しており、馴染む間もなく終わったディアロン・フォックスとのコンビが開幕から実現する。

 ドラフト2位でディラン・ハーパーも加わり、着々とチーム力を高めている状況は、数年前のサンダーを思い起こさせる。まだ上位争いに食い込むほどではないにしても、プレーオフは十分射程距離にある。 1月以降は25勝25敗の勝率5割と健闘したブレイザーズは、チームトップの得点を稼いでいたアンファニー・サイモンズを放出し、代わりにドリュー・ホリデーを獲得した。これは復調の要因だった守備力の強化をさらに進めようとの意図による。トゥマニ・カマラ、デニ・アブディヤら若手の成長を促す触媒としての効果も期待され、その目論見が当たるようなら面白い存在になりそうだ。
  サンズはデュラントとビールを放出した一方で、デビン・ブッカーとは延長契約を結ぶなど、やることが中途半端。ジョー・デュマースが新GM(ゼネラルマネージャー)に就任したペリカンズも、オフの動きは首を捻りたくなるもので、上がり目に乏しい。

 再建期真っ只中のジャズは、オースティン・エインジ球団社長が「タンキングをするつもりはない」と発言しているけれども、真に受けることはできない。仮に勝利を目指そうとしても、経験不足の若手が大半を占めるロスターでは、最下位を免れれば上出来だろう。

文●出野哲也

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配信元: THE DIGEST

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