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劇場を埋め尽くすファンからは、すすり泣く声や割れんばかりの拍手も TVアニメーション「ガンバレ!中村くん!!」最終話先行上映+スタッフトークイベントレポ

劇場を埋め尽くすファンからは、すすり泣く声や割れんばかりの拍手も TVアニメーション「ガンバレ!中村くん!!」最終話先行上映+スタッフトークイベントレポ

アニメ「ガンバレ!中村くん!!」先行上映+スタッフトークイベントの様子
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」先行上映+スタッフトークイベントの様子 / (C)Nakamura-kun!! Animation Project

内気な男子高校生・中村男久斗(CV.小林千晃)のピュアな片想いの行方を、懐かしいタッチでコミカルに描き出すラブコメアニメ「ガンバレ!中村くん!!」(TOKYO MXほか/Hulu・ABEMA・FOD・Leminoほかにて配信)。その最終話放送に先駆けて、6月15日にグランドシネマサンシャイン 池袋にて第6話の上映に加え第12話・13話の先行上映+スタッフトークイベントが行われた。381座席の広い劇場内は“ガン中”ファンで埋め尽くされて大盛況。上映後は梅木葵監督と音響監督を務める岩浪美和さん、MCを務めるプロデューサーの片岡裕貴さんが登壇し、制作裏話と楽しい掛け合いで場を盛り上げた。終始ファンと制作陣の愛情に圧倒された本イベントの模様をお届けしよう。

■中村の悲痛な嗚咽にファンもらい泣き

先行上映パートでは、ファンの間で神回との呼び声高い第6話と、テレビ未放送の第12話、第13話を上映。劇場内にOP主題歌「瞬発的に恋しよう」が流れる中、上映開始まで3分間のカウントダウンが行われ、ファンの期待は最高潮に。音響面も抜かりなく、放送時のステレオ音声をこの日の上映のためだけに5.1チャンネルの立体音響にアップグレートされた、最高の環境でアニメを楽しむことができた。

中村が広瀬愛貴(CV.榊原優希)と2人きりで中華街を巡り、広瀬と友達になる夢を叶える第6話は、大きなスクリーンで鑑賞すると感動もひとしお。背景やモブキャラなどの細やかな描き込みまでしっかりと観ることができ、あらためて制作陣の熱量と作品の質の高さを感じられた。

続く第12話では、バレンタインデーに広瀬へ友チョコを渡そうとした中村が、広瀬の思わせぶりな言動に翻弄される姿が描かれた。広瀬と友達以上の関係になれるかもと期待するも、広瀬が坂本花(CV.安齋由香里)と交際を始めたことが判明。川村ひふみ(CV.ファイルーズあい)に広瀬と仲良くする漫画の続編を描いてもらい、心を慰めようとする姿が胸に刺さった。

中村の嗚咽、全力で自転車を漕いで展望台へ向かう際の息遣い、「あいつの幸せが…俺の…!」という振り絞るような言葉。劇場ならではの素晴らしい音響もあって、中村の揺れる心情がダイレクトに伝わり、観ているこちらも涙を抑えられなかった。場内からはすすり泣くファンの声も聞こえ、「だよね、こんなの泣いちゃうよね」と共感できたのは良い思い出だ。
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より / (C)Nakamura-kun!! Animation Project


■世界最速上映の第13話、爽やかな結末が甘酸っぱい余韻を残す

中村の恋は終わってしまうのか。客席のファンが固唾を飲んで見守る中、世界最速となる第13話の上映が始まった。広瀬と坂本はお似合いのカップルに見えたが、意外にも坂本が別れを切り出し、交際はあっさりと終了。そのいきさつを聞いた中村はふと、まだ魅力がわかってなかったんだねと優しく励ます。そして中村が広瀬の魅力は「全部」だと答えるシーンには思わず口角が上がってしまった。
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より / (C)Nakamura-kun!! Animation Project


その後、中村は広瀬とSNSで連絡先を交換し、一緒に映画を観に行くことに。広瀬と進む道は分かれてしまうかもしれないけれど、やっぱり広瀬のことが大好きだ。中村が広瀬への気持ちを再確認する爽やかなエンディングに、客席のファンも心癒されたようだ。

そんな最終話を締めくくるEDテーマは、OPテーマを手掛ける岡村靖幸の代表曲「だいすき」。溢れんばかりの想いをストレートに綴った歌詞と、ポップで爽快感溢れるメロディが、最終話を見届けたあとの甘酸っぱい余韻に浸らせてくれた。
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より / (C)Nakamura-kun!! Animation Project


■スタッフトークでは驚きのエピソードが続出

3話分上映後はスタッフトークへ。冒頭、岩浪さんから7月に全話上映イベントを行うことが明かされると、客席からは悲鳴混じりの大歓声が巻き起こった。嬉しいサプライズに続いては、監督・脚本・キャラクターデザインの三役を務めた梅木監督が登壇。公式の場でファンの前に立つのは初めてとのことで、客席からは大きな拍手が贈られた。

梅木監督は一番いい環境で第13話を観てもらえたことが嬉しいと語りつつ、アニメでのストーリーのゴールを決める際には悩んだと吐露。「私の中では中村くんと広瀬の関係性をいい形で着地させることができたんじゃないかなと」との言葉に、ファンは拍手で応えていた。「ガンバレ!中村くん!!」TVアニメーション化にあたり、梅木監督は知人を通して「どんな形でもいいから携わりたい」と制作会社に直談判したそう。「特等席でアニメ化を見届けることができた」という言葉には、やり切った嬉しさが滲んでいた。

音響の話題に移ると仰天エピソードが続出。第11話のAパートで舞台となったららぽーと立川立飛を取材した際には、音響効果の斎藤みち代さんがわざわざ現地のカーペットの足音を録りに行ったとか。さらに、Bパートでは床屋でラジオ番組が流れているが、実はローカルFMの社長と経理兼アシスタントによる番組という裏設定があるそう。ラジオ番組の台本は梅木監督が書き、「筆がのってしまって」アニメで流れる尺の10倍以上は収録を行ったというから驚きだ。
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」先行上映+スタッフトークイベントの様子
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」先行上映+スタッフトークイベントの様子 / (C)Nakamura-kun!! Animation Project


トーク終盤、梅木監督は第12話でしんどい気持ちになった視聴者の心を案じていると語り、「みんな12話で心が大泣きしたと思うので、泣き疲れた心地いい疲労みたいなものを13話で体験してもらえたら」とコメント。「これからも色褪せずに見られるお話だと思うので、数年後に『ああいう作品あったな。もう1回見ようかな』と思い出の中に残って、これから豊かな時間を過ごす一助になれば」と締めくくった。

岩浪さんは「すごく素敵なお話だったから、いつも一生懸命作っているんだけど、やっぱり…僕、頑張りました」とお茶目に語り、客席からは楽し気な笑い声が。片岡さんはシナリオでもコンテでもダビングでも泣いてしまったと、泣き上戸な一面を告白。「皆さんに愛される作品になっていることが嬉しいです」と語ると、温かい拍手が起こった。

◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より
アニメ「ガンバレ!中村くん!!」より / (C)Nakamura-kun!! Animation Project




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