サッカーW杯は日本代表が3大会連続で決勝トーメント進出を決めた。難敵スウェーデン相手に先制するも、追いつかれて1-1。苦しい展開の中、後半は押され気味だったが、森保一監督は、
「応援してくださった人たちの念が、選手たちを最後まで走らせてくれた。(決勝トーナメントに向けて)チーム一丸でタフに戦います」
負けたらそこで大会が終わる、決勝トーメント初戦(日本時間6月30日午前2時開始)の相手はブラジル。森保ジャパンは昨年、国内の親善試合(2025年10月14日)で0-2のビハインドから3-2と大逆転し、日本サッカー史上初となる歴史的勝利を収めている。
ただし、今回はW杯という本気の舞台。ところがブラジル国内の様子はというと、
「いつもの熱気が全く感じられません」(ブラジル在住の日本人)
ブラジル代表としては約100年ぶりとなる外国人指揮官、イタリア人のアンチェロッティ監督がチームを率いている現実があるからだ。
これまでのブラジル代表は、古くはペレや日本代表も指揮したジーコ、そしてロナウジーニョや今回も代表招集されているネイマールと、日本のでもお馴染みの超スーパスターがエースナンバー「10番」をつけ、攻撃的なサッカーで牽引してきた。
それがイタリア人のアンチェロッティ監督が昨年5月に就任してからは、守備を重視するようになった。南米予選は大苦戦し、昨年10月の日本戦での敗退もあり、アンチェロッティ監督の国内支持率は、
「これまでの監督と比較すると、かなり低い」(前出・ブラジル在住日本人)
「優勝する」と考えているブラジル国民は過去最低の33%
今回のW杯でブラジル代表が「優勝する」と考えている国民は、大会前の調査では33%で過去最低。本番に入って1次リーグを首位通過したが、
「それでもアンチェロッティ監督の支持率は、5割にも満たない」(前出・ブラジル在住日本人)
とはいえ、2002年のW杯日韓大会で優勝経験のある元ブラジル代表FWロナウドが、
「(決勝トーナメントで)日本に来てほしい。簡単な試合になる」
と発言して、国内世論は盛り上がった。ブラジル国内には日本戦に対する楽観論が出ているが、アンチェロッティ監督はブラジルの報道陣に、
「みなさん、少し落ち着いてください」
と話している。
ちなみにW杯で23大会連続(1930年~2026年)で全大会に出場しているのはブラジルだけ。しかし過去の5度の優勝は全て、ブラジル人監督がもたらしている。
(小田龍司)

