2025年のスーパーフォーミュラでドライバーズランキング首位に立っているVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔は、富士スピードウェイでの第10戦決勝レースが濃霧のため中止になったことを受けて代替戦の開催が検討されているものの、それは難しいだろうという見解を示した。
スーパーフォーミュラ第10戦の予選では、ホンダ勢が速さを見せ、上位6グリッドを独占。ランキング首位の坪井はトヨタ勢最上位だったものの、それでも7番手。自身のタイムはもう少し削ることができたかもしれないが、それでもホンダ勢の牙城を崩すのは難しかっただろうと考えている。
「誰もがそうだと思いますが、もう少しはタイムを縮めることができたと思います。完璧な1周ではなかったので、細かい部分を詰めていけば、もう少しタイムを上げられたと思います」
そう坪井は語った。
「でも1分22秒1(予選ポールポジションの牧野任祐/DOCOMO TEAM DANDELION RACINGのタイムは1分22秒123)を出せたか言われれば、そんなに簡単なハードルではなかったと思います」
「ホンダ勢が今回あまりにも速くて、ここまで差をつけられるとは思いませんでしたが……昨年の富士でのレースよりも、差をつけられてしまった感じです。寒いとホンダ勢が速いイメージがありますが、今回は露骨にその差が出てしまった感じです。ちょっとショックですが、やることをやるしかないので……少なくともトヨタ勢のトップで予選を終えられたのは、僕らにとってはポジティブだと思います」
ただ予選ではホンダ勢に敵わなかったものの、決勝では挽回する自信があったと坪井は言う。
「7番手からのスタートでしたから、ペースさえ良ければ優勝するチャンスはあったと思います。昨年は8番手から優勝できたので、十分チャンスがあった……だから決勝レースはできればやりたかったですが、しょうがないですね」
この第10戦が実施できなかったことで、代替開催を行なうことが検討されている。それが実現した場合、富士で別のイベントを開催するのか、あるいは最終ラウンドを行なう鈴鹿で3レースを開催するのか、現実的にはその二択のどちらかということになろう。
しかし坪井は、鈴鹿の週末に3レースを開催するのは、現実的に難しいだろうと語った。
「正直に言って、今週末のような2レース制でも、スケジュール的には非常に厳しいです。ドライバーもそうだし、メカニックもです」
「3レースやろうとすると、おそらくメカニックの皆さんが、お昼ごはんも食べられない日が何日も続くとか、そういうスケジュールになってしまうと思います。それは負担が大きすぎます」
「延期してやりたいという想いが主催者にはあるというのはわかります。でもそこは、お客さんにはご理解いただきたいですが、ちょっと無理なんじゃないかなと思います」
現在ランキング首位の坪井としては、ライバルの逆転を阻止するためにも、残り2レースとなる方が望ましい。しかしもし3レース行なうということになったとしても、勝ちにいってチャンピオンを掴み取るつもりだと意気込んだ。
「もちろん僕個人で考えれば、残り3レースよりも2レースの方がいいです。舞台が鈴鹿なら尚更です」
「でも鈴鹿で勝ちたいという気持ちももちろんあります。残りが2レースでも、あるいは3レースでも、どんな状況でも勝ちにいって、チャンピオンを獲らなければいけないと思いますので、それに向けて頑張ります」
「でも、(鈴鹿で代替戦も含めて3レースを開催するのは)現実的ではないと思います」

