24日未明、群馬県高崎市の駐車場で、20代女性が首を刺され死亡した事件。事件の直前まで一緒にいたとみられる30代の男性は、その後、埼玉県内で単独事故を起こし死亡した。取材を進めると、男性は女性に好意を寄せていたことが「集英社オンライン」の取材でわかった。
事件前日も吉田さんの店に来店
亡くなった女性の身元は、高崎市にあるアミューズメントカジノバーの経営者・吉田千夏さん(28)。遺体の首には数カ所の刺し傷が確認されていた。
「事件当時、現場で吉田さんと一緒にいたとみられる男の行方を追っていたところ、この男が埼玉県内の道路で猛スピードを出して単独事故を起こし、死亡しているのが発見されました。
男は群馬県玉村町に住む会社員・山崎拓馬さん(34)で、県警は山崎さんが吉田さんの死に関わっているとみて捜査しています」(社会部記者)
2人の接点は、吉田さんが経営するカジノバーだった。2025年9月に吉田さんが店をオープンし、山崎さんはその店の常連客だった。
事件が起きる前日の夜も、店内のテーブルには山崎さんの姿があり、普段と変わらない様子でカジノゲームを楽しんでいたという。店の常連客である30代男性が、当時の様子を明かす。
「山崎さんは店で『ザキさん』と呼ばれていました。このお店は、入場料として3000円を支払えば決められた枚数のチップが手に入り、料金設定も周辺の店よりかなり安かったため、多くのお客さんが集まる活気のある場所でした。
経営者の千夏さんはとても話しやすい人柄で人気があり、基本的に毎日お店にいました。最初の頃は空いている時期もありましたが、徐々にお客さんが増え、満卓が当たり前になるほどでした」
事件前夜には、この男性の知人も店内で2人の様子を目撃していた。
「事件の前日夜、私の先輩がお店で山崎さんと千夏さんに会っています。同じテーブルで普通にゲームをしていたそうです。その時は店内でトラブルや揉め事も何もなかったと聞いています。お店は深夜2時まで営業しているので、事件は営業終了後に起きたのだと思います」
目立たない客、ゲームのスタイルも“寡黙”
周囲の証言によると、山崎さんは普段、寡黙で目立たない印象を持たれていた。
「山崎さんは同じテーブルでプレーしていても、自分からたくさん話すような人ではありませんでした。周りのお客さんは比較的おしゃべりなタイプが多く、にぎやかな雰囲気でしたが、彼は積極的に会話に加わらない。
ただ、たまにお酒を飲んでいることがあり、そういう時は少しテンションが高くなる印象でした。
テキーラなどのショットを飲み、楽しそうにはしゃぎながらプレーしている姿を何度か見たことがあります。顔がすぐ赤くなっていたので、お酒にはあまり強くない印象でした」(前出の常連客)
一方で、ゲーム中のプレースタイルは堅実だった。
「彼のプレースタイルは慎重で、相手の賭けにはコールすることが多いプレーヤーというイメージです。ハッタリ(ブラフ)を仕掛けてくることはほとんどありませんでした。ルールやマナーを破るような、ふざけた真似をするタイプでもなかったです」
“堅実なプレイヤー”の山崎さんは吉田さんに対し、「ガチ恋」だったようだ。別の常連客が語る。
「彼は最近、頻繁にお店へ通い、千夏さんを誘って東京まで遠征し、ペアを組んでポーカー大会に出たこともありました。周囲のお客さんはみんな『ガチ恋(手の届かない相手に対する本気の片思い)なんじゃないか』と話していました。
千夏さんは店ではダーツを一緒に山崎さんとやることもありましたが、山崎さんだけを特別扱いすることなくお客さんとして接しているように見えました。
それにあるお客さんが山崎さんの来店中に千夏さんへ『お客さんの中で好きな人はいるの?』と聞いても、『絶対にない』と言っていました。
お客さんとは付き合わないとやんわり断る空気を見せていたんですが、山崎さんは何度もアプローチを続け、千夏さんも何度も断っていました。でも彼はしつこく『好きです』って……彼女からどう扱えばいいか相談をされたことがあります」

