ゴルフにとって重要なフィーリング

「息の長い活躍をしている選手はナチュラルなスイングで、フィーリングもナチュラルに出しています」(日下部)
ショットの場合だと、やさしいとされるキャビティのアイアンや、ロフトが大きくてつかまりのいいドライバーを使っているとイップスにはなりづらくなります。ところが、パターの場合は、あまり大きすぎない、重すぎないものなど、操作性の高いパターのほうがイップスになりにくいのです。
ストローク中のフェースの開閉を感じてボールをとらえて、そのなかで距離感が出て自分のなかにフィーリングが生まれるものだと思います。やはり、このフィーリングが出るか、がゴルフではとても重要でイップス予防のカギになると思います。
かといって、ゼロトルクパターが悪いわけでもありません。競技ではショートパットを入れ続けないといけない。そこにプレッシャーを感じたくないのです。その点の優位性は大きいですね。だから私も採用したわけですが、ミドル・ロングパットのタッチが出づらかったことでフィーリングを取り戻す必要がありました。
アプローチイップス克服ドリル
【Drill1】マットの角でインパクトする

アプローチイップスの症状のひとつの「インパクトするのが怖い」は、マットの角(カド)などを軽くコツンと打つと緩和される。加速しながらスクエアにボールをヒットする「インパクト感」を養おう
【Drill2】左足荷重にして振り抜く

ボールを打つのを怖がると、右足体重でクラブが寝て入りやすくなる(×)。きちんと左足荷重にしてヘッドをやや上から入れたら、積極的にヘッドを前に出して振り抜いていくと怖さを感じにくくなる(○)
いかがでしたか? イップスは原因や症状、克服の仕方を知っておくと、予防にも繋がります。

解説=日下部光隆
●くさかべ・みつたか/1968年生まれ、神奈川県出身。ツアー通算3勝を誇るショートゲームの名手。現在は、WASSゴルフスタジオ(東京都世田谷区)で精力的にレッスン活動を行なっているほか、シニアツアーにも参戦中。
構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
協力=WASSゴルフスタジオ

