“日本一のコント師”を決める『求人ボックス presents キングオブコント2025』(TBS系)。今年は、ロングコートダディ(堂前透、兎)が、トップバッターの勢いそのままに駆け抜け、栄冠を手にしました。

大会から一夜明けた10月12日(日)、4度目の挑戦でキングの称号を掴んだ彼らは、今何を思うのか――。朝から番組に出演し、多くの取材を受ける2人に話を聞くことができました。
兎、KOCの夜もダイエットに励む
大会終了後は『情報7daysニュースキャスター』、『キングオブコント2025生大反省会』、翌朝にも『サンデー・ジャポン』や『アッコにおまかせ!』と番組に立て続けに出演し、その合間に取材をこなすなど、多忙を極めたロングコートダディ。
前夜は5時間寝られたという堂前ですが、「正直、(一夜)明けてないって感じですね」と胸中を語ります。一方、兎は同じスケジュールでありながら、なんと1時間しか寝ていないことが明らかに。堂前から「なんでなん?」と問われた際には「帰ったら『リングフィット アドベンチャー』せなアカンからさ。結構大変やねん」と返答。「キングオブコント(以下、KOC)当日くらい休んだら?」という問いかけには「そういう甘えがいちばん良くない」と一蹴し、周囲の笑いを誘いました。

悲願の優勝を果たした2人ですが、大会に臨むうえでターニングポイントはあったのでしょうか。兎は冒頭のコメントを回収するようにこう語ります。
「『ダブルインパクト』のとき、(ビジュアルが)みっともなさすぎて……。笑えないぐらい太っちゃっていたんで、8月半ばからKOCに向けてダイエットをしていました。今回女性役もやりましたが、これがなかったら優勝していないのでは、と思うぐらい見やすかったですね」
今回10キロ落としたという兎ですが、「あと10キロ落としたい」と目標を語ります。堂前も「(コントをするうえで)体型の変化は大きかったと思います。5、6年くらいチクチク言っていたので、やっと動いてくれたって感じです」と語りました。
1stラウンドで披露したモグドンの“裏設定”とは?
今回決勝で披露した「モグドン」と「警察泣いてる」は、今年の単独ライブ『あるうら』で披露された2本から選出されました。堂前はこう語ります。
「KOC用にコントを作ったのが大きいですね。今までは、少し前にできたものを調整して“使えるかも”で選ぶことが多かったんですけど、今年は最初からそろえよう、という意図で作りました」
一方、兎はプレイヤーとしてこの2本をどう体現していったのか。印象を問うと、こんな答えが返ってきました。
「モグドンはめっちゃ楽しいですね。それこそ2人で『ちょっとここを変えようか』と話しあったときも、新しい動きが出ると笑ってしまう。『それめっちゃいいやん』って言いながら楽しくできました。女性役の方(警察泣いてる)は、もともと女性役を得意としていないんで、“どうだろう”と思っていたけど、(堂前が)『絶対にやりたい』と。そこで覚悟を決めましたね。どこまで行けるか分からないけど、突き詰めようと思いました」

兎演じる地底人のモグドンは、単独ライブよりも頭がボリューミーになっており、当初より、若干ビジュアルの印象が変わるキャラクターとなっていました。そのことが話題に挙がると、堂前がモグドンの秘密を教えてくれました。
「(発注する際に)『頭の部分をちょっと高くしてほしい』と言いました。裏設定として、実はモグドンは脳がしっかり大きくて、賢いからこそ、あのような立ち回りをするし、“かっこ悪い姿を見せたくない”という考えが働くんです」
堂前は続けます。「モグドンのいちばん面白いところは皮膚にポケットがあるところなんです。『ポケットあった方が便利やん』ということで、生物学的に進化していきました」。
そんな知られざる設定を聞いた兎は「地底で!? 地上出ろや! なんで地底で進化するねん」とツッコミを入れて笑いを起こしました。