猫好きであれば、おそらく一度は「NNN」という名前を耳にしたことがあるのではないだろうか。これは秘密結社「ねこねこネットワーク」の略。その名の通り、猫のネットワークを駆使して猫好きに猫を送り込み、その存在を世に知らしめ、猫世界を住みよいものにすることを目的とする、いわば「猫民の猫民による猫民のための組織」だとされる。
とはいえ、発祥は掲示板サイト「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)。信憑性は定かではない。だがしかし、日本中の愛猫家の間では、このNNNから猫を送り込まれたとしか思えないような出来事が多発していることもまた、事実なのだった。
例えば飼い猫が虹の橋に行ってしまい、悲しみに暮れているところ、突然、新しい猫と出会った。あるいは「もう一匹、飼ってみたい」と多頭飼いを考え始めていたところ、絶妙なタイミングで猫が現れた。さらに、たまたま友人らと「猫飼いたいね」と話していると、知人から「猫飼わない?」と声をかけられる…などなど。
実はこれらは全てNNNの仕業であり、人間の世界に派遣された「猫調査員」たちが猫好き候補を厳選して子猫や野良猫を派遣しており、一度、この猫調査員にロックオンされたら最後、逃げることは不可能だというのだ(ホントか)。
NNNを知る愛猫家が言う。
「もちろんNNNは、猫世界を住みよいものにすることが最終目的なので、飼い猫として何不自由なく、かつ幸せに暮らせるよう、人間から愛情を注いでもらはなくてはなりません。そこで派遣される猫たちには、NNN内部で事前に人間をメロメロにする仕草や鳴き声などを習得する訓練を受けているといいます。そんな猫たちが捨て猫、野良猫に姿を変え、猫好きの前に現れることで、引き取らざるをえなくなる状況を作り出しているというんです」
SNS上にはNNNが関与しているとしか思えないような、不思議な経験談が数多くアップされているので、興味がある方は一度、覗いてみるといいだろう。
謎が謎を呼ぶ猫秘密結社。はたして単なる都市伝説なのか、あるいは…。信じるか信じないは、あニャた次第ですニャー。
(灯倫太郎)

