残り2つの支配下昇格枠を誰が手にするのか―。巨人のファームで育成選手たちが熾烈な昇格レースを繰り広げている。
今季は、開幕前に宇都宮葵星、エルビス・ルシアーノ、開幕後に平山功太、フリアン・ティマ、笹原操希の5人が支配下に昇格。いずれも「一芸に秀でた選手」として評価されていた。
宇都宮は50メートル5秒9の俊足と内外野をハイレベルに守れるユーティリティ性、ルシアーノはMAX158キロの直球、平山、ティマ、笹原は長打力が他の育成選手よりも抜きん出ていたのだ。
「阿部慎之助前監督の『一芸に秀でた選手の供給』という育成方針に合致した人材でした。もっとも、野手に関しては、一軍レベルの守備力を最低限クリアしないと昇格させていません」(スポーツ紙デスク)
繰り返しになるが、一軍昇格のカギを握るのは「一芸」である。それをファームで最も体現しているのは外野手の鈴木大和(写真)だろう。二軍でチームトップの18盗塁を記録(6月24日時点、以下記録は同日付け)。二軍で打率2割半ばとパワー不足は否めないが、ゲームの終盤に投入される代走要員としての需要を見込めそうである。
「25日に笹原を昇格させたように、外野陣のコマ不足は否めません」(前出・スポーツ紙デスク)
もう1人は「興行面で重宝されそう」?
2人目は、昨オフに戦力外になったソフトバンクから加入した投手の板東湧梧。全盛期は150キロ台の直球とフォークでソフトバンクのブルペンや先発ローテーションを支えたが、近年は投げるボールの出力に陰りが見えるが…。
「直球は140キロ台中盤が出ればいいほう。ボールの勢いは復活していませんが、二軍で15試合に登板して防御率2.35と安定した数字を残しています。シーズン後半にかけて、疲労が蓄積するリリーフ陣の代替え要員の筆頭格でしょう。さらに、ソフトバンク時代から『男前』と評判のルックスは唯一無二の“一芸”。興行面においても一軍では重宝されそうです」(前出・スポーツ紙デスク)
支配下登録の期限は7月31日まで。ペナントレースの後半戦に向けた育成選手のアピールに注目したい。
(五代晋作)
平成ひとケタ生まれのゆとり世代。プロ野球や大相撲をメインにスポーツを取材する。密かなライフワークは日本の映画&ドラマ鑑賞。動画配信サブスクが手放せない。

