何度も流された同棲の話
二人で過ごす時間が増えるほど、自然とその先を考えるようになりました。思いきって切り出したのは、ありふれた休日のことです。「一緒に住まない?」彼はテレビに目を向けたまま、「んー、まだいいかな」。と答えました。ただの照れだと思いたくて、その場では深く聞きませんでした。
増えていく紙袋の中身
それからも、同じ話を切り出すたびに彼ははぐらかしました。その一方で、部屋の隅の紙袋は確実に数を増やしていきます。気になって一つだけのぞくと、入っていたのはカーテンの生地見本と、見慣れないランプでした。レシートの日付はどれも最近のもので、私との約束を避けながら買い物だけは熱心な彼が、急に遠い人に思えました。
