
マレーシア・KLP48での活動を経てひと回り大きく成長し、STU48へと帰ってきた甲斐心愛。7月1日(水)に2nd写真集「おかえり太陽」(秋田書店)を発売する彼女は、9月16日(水)発売のSTU48最新シングルで自身初となるセンターにも抜てきされ、今もっとも勢いに乗っている。「起爆剤のようなセンターになりたい」と力強く語る甲斐に、自身最大の“キラーカット”にも挑戦した本作の裏話や、異国で手に入れた自立心、STU48の10年目を引っ張っていく覚悟などを語ってもらった。
■2年ぶりの写真集に驚きと喜び「ファンの方に会えるチャンスにワクワク」
――発売が決まったときの心境を聞かせてください。
写真集は2年ぶりなんですが、1st写真集が発売された時は、まさか2nd写真集が出せるとは思っていなかったので、びっくりしました。でも、うれしかったです。撮影のときはまだマレーシアに住んでいて、KLP48として活動していたので「写真集のイベントなどで(日本の)ファンの方にお会いできるチャンスがたくさんある!」とワクワクしました。
――見どころを教えてください。
ページをめくったら、アイスを食べていたり、お土産のブレスレットを買っていたり、現地で買ったTシャツを着ていたりするんです。撮影のために準備したものだけではなく、タイでゲットしたアイテムがたくさん登場するので、一緒にいる気分を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

■マレーシアから2時間…身近だったタイで見せた「大人の表情」
――マレーシアでの活動時、タイも身近な場所だったんですか?
タイはマレーシアから2時間くらいなので、広島から東京に来るよりも近いんです。プライベートでも2回行ったことがあります。にぎやかで明るい国というイメージでした。
――前作と見比べて、2年で変化を実感することはありましたか?
ランジェリーなどのシーンにもたくさん挑戦して、大人っぽい表情が増えました。ファースト写真集の頃の自分だったら子どもっぽすぎて撮れなかったような写真にも、今だからこそ挑戦できました。

■一生他では見られない!? 渾身の“キラーカット”と先行カットへの反響
――特に頑張ったと思うシーンはどこでしょうか?
ジャケットだけを羽織っているキラーカットがあるんです。たぶん、これからもオフショットやチラ見せでも(写真集以外では)一生公開されないであろうカット。買わないと見られないですよ。今までの私だったら「何やってるの?」と笑ってしまうかもしれませんが、今回はドキッとしてもらえるんじゃないかなと思います。
――発売前に公開された先行カットへの反響は大きかったと思います。
一番反応があったのは、虹色の水着を着ているカットですね。メンバーには「心愛の顔が3つあるのかと思った」ってびっくりされました(笑)。ファンの方からのリアクションも大きかったです。

■タイトル「おかえり太陽」に込めた思いと海外生活で培った自立心
――秋元康さんによるタイトルはいかがでしょうか?
3日間の撮影はずっと晴れて、太陽も味方してくれました。日本に帰ってくるタイミングで発売告知ができたこと、私を太陽に見立ててくださったこともあると思うんですけど、作品の雰囲気全部が、パーンと弾ける太陽のようなのでぴったりだなと思って、(秋元先生から)メッセージを頂いたようでうれしかったです。
――秋元さんから寄せられた帯コメントでは「大人になった」とありました。
前回発売したのが2年前で、マレーシアに住んでアイドルの活動をしたのが2年。今は20代で一番変化する時期だと思うので、自分で見ていても自分の変化を面白く感じます。
――自分自身でも、大人になったと感じますか?
中身も大人になりました。海外に出たら、自分のことは自分でどうにかしないといけないんですよ。「助けて」って誰かに言おうにも分からないことばかりで。物の注文の仕方も、表記されているものが何なのか分からない状態で行って、マレーシアの現地の方が全部教えてくださったりして。
当たり前のことかもしれないけど、自分で聞かないと教えてもらえない。そうやって自立できた2年だったと思います。強くなりました。

■「決まったけぇ、行ってくるわ」驚きの海外移籍・事後報告エピソード
――STU48から一人で移籍を決めたのは大きな決断だったと思います。
大きかったですが、新しい環境に飛び込むのは大好きなんです。STU48に加入したのも、私の中で世界が変わった瞬間。もしかしたら自分には合っていない世界かもしれないけど、そこに飛び込んでいつの間にか自分が成長しているというように、順応するために学んで、身について、それが10年続いて今になっているので、新しいところに飛び込むというのは抵抗がなかった。けど、それが海外となると家族もさすがに驚きました。
――ご家族にはいつ伝えたんですか?
事後報告です。「マレーシアに行くことになりました」って。メンバーに言うのも突然でした。私は、考えた時にはもう決めていたので、「決まったけぇ、行ってくるわ」って。

■言葉も文化も違う環境で得た「自分の意見を発信する大切さ」
――文化の違いなどで大変なこともあったのでは?
言葉も通じないし文化も違うし、最初はマレーシアの方が好むアイドルというものが全然分からなくて、全てが手探りでした。日本のアイドルのようにかわいらしく振る舞うよりも、マレーシアでは素を出していく感じの方が好かれたりして。
――マレーシアでの活動で価値観に変化は?
変わりましたね。何でも言った方がいいし、何でもやった方がいいし、全部それが返ってくるんだなって。可能性がゼロに近いことでも、言えば実現することもあるから、とりあえず言うのはありだなと思いました。ちょっとでもやりたいと思うことは言った方がいい。
――そんなマレーシアでの経験を、STU48にはどんな部分を還元できそうですか?
KLP48のメンバーはすごく明るくて「自分は自分」という個性の強い子がたくさんいたので、STU48にももっと明るい雰囲気を持たせられたらいいなと思いました。STU48の中でも私は特別明るい方だと思うんですけど(笑)、みんなが緊張しているような現場でも明るいと思われるグループでいたいし、ファンの方にも「今のSTU48はすごく活気があるね」と思ってもらえたらうれしいです。

■復帰したSTU48で心を奪われた後輩の魅力
――2年ぶりに復帰したSTU48に変化は感じましたか?
後輩がたくさん増えていました。人数も多くて、大きなグループになったなと思いました。
――魅力的だと感じた後輩メンバーを教えてください。
いっぱいいるんですけど、例えば4期研究生で今回初めて選抜入りした島田紗香ちゃん。レッスンの時にずっと近くで踊っていたんですけど、一生懸命に頑張っていて、ずっと見ていたくなるようなパフォーマンスをするんです。心を奪われました。みんなは「さやたん」と呼んでいて、私だけ「しまさや」と呼んでいるんですけど、自分で「しまさや」と書いたペットボトルを「心愛さんしか呼ばないんですよ」って言いながら使っていたところが、すごくかわいかったです。

■アイドル人生10年目で掴んだ“まさか”の初センター「私が選ばれた理由を探したい」
――レッスンといえば、最新シングルでは甲斐さんがセンターを務められるんですよね。
そうなんです! マレーシアから帰ってきて、自分がセンターになるなんて驚きました。アイドルを始めて10年目を迎えるんですけど、やっぱりこれからは後輩メンバーがセンターに立っていくんだろうな、一番人気の子が立つ方がファンの方も納得するだろうな…など想像していたので、“まさか自分が!”という思いです。
もっとかわいい子やパフォーマンスがバキバキな子もいる中で、“なんで私がセンターなんだろう?”というのを、これから自分で探して、ファンの方に納得してもらえるようになりたいなと思います。
歴代のセンターの子は、みんなおっとりしていて爽やかな感じというか、落ち着いた方がたくさんセンターをしてきたので、そこでパーンと起爆剤のようなセンターになりたいです。

■グループ10年目の未来と新体制への意識「全員がキャプテンの気持ちで」
――グループとしても10年目を迎えるということですが、センターとしてどういうふうに引っ張っていきますか?
今は何がバズるか、いつ世間に見つかるか分からない時代じゃないですか。どんなことがきっかけでSNSで拡散してもらえるかも分からないですし。でも、いっぱい積み重ねて、やっと花が咲くというグループもたくさんあると思うんです。STU48も10年目になりますが、10年も続くということにまず、つなげてくださったスタッフさんやファンの方々へ感謝したいですし、それがこの先の未来もずっと続くような一年にしたいです。バズりたいです!
――STU48が大きく変わった一つに、キャプテン・副キャプテン制度の廃止があります。
私、センターよりキャプテンになるんじゃないかと思っていたんです。「マレーシアから帰ってきて、みんなに教えてほしい」という感じかなって。違いましたけど(笑)。これからのSTU48は、キャプテン頼りになるのではなく、みんなが「自分がキャプテン」というくらいの気持ちで、みんなでグループを引っ張っていく意識でいられたらいいなと思います。私はもう勝手にキャプテンの気でいるので。

■「頑張って隠した(笑)」必見のキラーカットとインスタ映えスポットでの撮影秘話
――最後に、インタビューの読者向けに、撮影の裏話を教えてもらえますか。
たくさんあるんですけど、そうですね…買った人しか絶対に見られないキラーカットは、「頑張って隠したよ!」って。佐野ひなこさんの写真集を参考にさせていただいたんですが、「角度違う!」と怒られながら頑張りました(笑)。
――そのエピソードは書けるか分からないので(笑)、もう一つお願いします。
冷蔵庫のドアにぶら下がっているようなカットですかね。これ、どうやって撮ったと思います? アップサイドダウンハウスミュージアムという施設があって、家具とか建物が上下逆さまになっていて、インスタ映えする場所なんです。
――写真集の聖地巡礼ができますね。
そうなんです。仕上がりが分からないから「これどうするの?」って言いながら撮っていたのも、ここだけの話です(笑)。
◆取材・文=山田健史


